村松友視著『猫ふんじゃった俳句』を読んでいる。読んでいるというより、何となく読み始めた。昨日、ノーベル賞作家のちょっと重い小説(アブドゥルザラク・グルナ著『楽園』)を読み終えたので軽いものをと思ってぱらぱらと捲ってみたのだ。その中に「猫に詠まされた句」「猫を詠んだ句」があると書いてあった。

猫の子の尻から出づる炬燵哉 百閒

鼻先に飯粒つけて猫の恋 一茶

巡礼の宿とる軒や猫の恋 蕪村

 この三句、詠まされたのか詠んだのか、私にはよく分からない。句会でも必ず猫の句は何句か出るので少し食傷ぎみだが、猫は俳人を惑わすようだ。それにしても村松友視の文章は軽妙だ。

一茶の句碑

 

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