阿部誠文氏から『主宰紙「初鴨」の悌二郎俳句』という著書をいただいた。大変恐縮している。篠田悌二郎は先生の先生の先生であり、私はひ孫弟子ということになる。

 『初鴨』は戦前に発行された悌二郎の『野火』の前身の主宰誌。誠文氏は〈創刊号には、「僕たちの道」が添えられている〉として次のように引用している。〈「初鴨」は研究室である。此処の作家は、よりよい俳句を作る為に、たゞ、ひたすらであればよい〉何だか今の作家と俳句に対する熱量が相当に違う。それにしても悌二郎の初鴨時代を取り上げた本は貴重である。誠文氏には野火の同人として、ひたすら頭が下がる思いだ。

カバーの文字は悌二郎の直筆。

 

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