昨日『WEP俳句年鑑2020』が届いた。「WEP俳句通信」は縁あって定期購読している。それぞれの月刊の俳句雑誌が年鑑を出しているが、このWEPのものが一番シンプルのように思う。読み始めたばかりだが、そんなに肩が凝らずに読めたというか、読めそうである。菅野主宰がこの年鑑に 「大石雅子という俳人」というエッセイを寄せている。

見えぬ目の眼鏡も拭きて石蕗日和 大石雅子

会ふたびに別れの握手合歓の花 〃

世を去るはいつか知らねど沙羅の花 〃

 大石雅子さんは昭和45年に「野火」に入会して平成11年に逝去、百歳まで俳句を詠み続けたとある。私は平成13年に野火に入会したので、この俳人のことは知らない。3句引いたが、どれも95歳を過ぎてからの作品。境涯に季節の花を取合せている。大抵の人は作者の境地に到達することはできないだろうが、俳句はこの作り方でいいのだろう思う。俳句作りに行き詰った時に読みたい句だ。主宰の文章の感想文になってしまいそうなので、今日はこの辺で止めるが「大石雅子という俳人」是非読んでみてください。

 でも俳句年鑑はどれも分厚いので、読んでしまった後の始末に何時も悩む。捨てるには惜しいが、どうにもならないと行く感じ。

アオサギが水辺に佇んでいた。近づいたら飛び立った。

 

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