オリンピックのテレビ観戦で忙しい。見逃しても直ぐに情報が入ってくるので、概ね結果は分かってしまう。昨日は男子体操と卓球混合ダブルスを観た。当り前だか日本の選手を応援したのだ。結果が良いと一喜一憂のストレスが一瞬に発散される。でも、勝った選手よりも負けた選手の顔の方にどうしても目がいってしまう。

 男子体操の四人の選手の顔を見ていて、全員何処かで会ったことのある顔だと思った。勿論、知り合いではない。でも、四人が四人とも誰かに似ているような、知っている顔なのだ。既視感という言葉では説明できない懐かしさのようなものを感じた。外国の選手を見ても同じ。やっぱり何処かで会って世間話をしたことのあるような。そんな感じしませんか。

はたと打たれて泣かぬ子のその顔 小沢武二

ひげ剃りつ笑むことつたなき顔と思ふ 田中史郎

落書の顔のまえ一日二度とおる 近木圭之介

 持っている電子辞書の歳時記に無季の見出し語の句も載っている。顔の句を引いてみた。俳句だろうか。散文の一行詩だろうか。定義に拘っても仕方ないだろう。

小川の畦道のバケツとたも網。いよいよ夏休み本番だ。

 

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