今日は文化の日。結社誌の載せる文章をひとつ書き、偉そうに頼まれている俳句の添削をした。そんなことで、まあまあの文化の日だった。句会での選句も難しいが、添削も難しい。言葉にはそれぞれの作家の個性があるのだから、いかにも俳句らしく直してしまうと詰らなくなってしまう。押しつけがましくならないように気を付けなければ。

風駈くる秋の麒麟草の原 誠文

俄ラグビーファンとなる文化の日 和利

 今年の『野火』一月号から引いた。去年の今頃、詠まれた句ということになる。

 朝のうちに少し散歩に出た。背高泡立草が下から半分くらい枯れて咲いていた。風が駈けても倒れそうもない。

 背高泡立草が咲くアスファルトの畦道で駅伝選手がウォーミングアップをしていた。風のように走り過ぎた。私は俄駅伝ファンになった。