家の者を美容院まで送り迎え。その間に図書館に行って小説二冊と写真集二冊を借りた。その後、家の近所を五キロメートルほど歩き、スーパーマーケットに寄ってレジにて半額のステーキ肉を三枚買った。マスクをしていなければ、何てことの無い日常の休日である。 写真集の一冊は「『山頭火を行く』写真四宮祐次」。何となく手にして何となく借りてしまった。

 

さて、どちらへ行かふ風が吹く 山頭火

風の中からかあかあ烏

 

 土手の上の道を歩いていると、直ぐに手足が秋風に馴染んだ。

 

わかれてきた道がまつすぐ 山頭火

まつすぐな道でさみしい

 

 今年はコスモスの開花が遅かったようだ。毎年開かれていたコスモス祭も今年は中止と土手の上の掲示板に書かれていた。

 

ともかく生かされてはゐる雑草の中 山頭火

酔うてこほろぎと寝ていたよ

 

 昨日の台風で増水した畔川。秋草の中で虫が鳴いていた。