姉に続き息子も中学受験がしたいと言い出したので、この春から塾に通い出しました。

下の子なので、何でも上の真似をしたくてしょうがないのでしょう。


男の子は公立でも良いと考えていたので、私立に行きたいと言い出したら金銭的に辛いけれど、塾に行きたいという意志を尊重して姉と同じ塾に通わせています。


先日、国語のカリキュラムテストでの息子の回答をみて妻とともに、ひっくり返りそうになった話をします。


芥川龍之介の「蜘蛛の糸」というお話しはご存知でしょうか。

「大泥棒のカンタダが地獄から這い出そうと、天上から垂れ下がった蜘蛛の糸を一心不乱に登っていき、途中で休憩していると、下の方に数限りない他の罪人達も登ってくるのが見えた、そのとき、カンタダは「こら罪人ども、この蜘蛛の糸は俺のものだ、下りろ下りろ」と叫んだ、途端に蜘蛛の糸はプツリと切れて、カンタダはまた地獄に落ちた」というお話しです。


さて、テストの設問は、―線部分(上記の叫んだ部分)でカンタダがあなたならどのようにすれば、天上に登れたと思いますか、自由に記入しなさいというような内容(詳細は覚えていません、すみません)。


息子の答え

「叫ぶ前に、自分の足元で糸を切れば良かったと思う。」


結果は当然「×」


なんでそのように考えたか理由を聞いて見ると、

「みんなが登ってきて、重くなったから糸が切れたのだから、早く足元で切ってしまえば、軽くなって大丈夫だと思ったから・・・」


う~ん、確かに理科なら正解だけど・・・・国語だからね~

はっきり言って言葉に詰りました。


この場合は、「自分だけが助かろうと考えたことが良くなかった」という説明をしても本人は今一ピンと来ないようす。国語を教えるのは本当に難しいことだなと思いました。



しかし、この事で後日、仕事上であることに気付かされることになりました。そのお話しは次回に致します。