ついに、検査結果を聞くときが来た。


主治医からの説明。

その中でも気になっていたことが以下の2点。


①遺伝子検査について

医師『まずは遺伝子検査の結果ですが、陰性でした。ご安心いただける内容と思います。』


②各種画像診断の結果

医師『(画像の説明をしていただいたあと)これらの検査の結果から、両側とも部分切除での治療が可能です。全摘と治療効果に差はありません。ご希望としては、部分切除で、ということでよろしいですか。』


動揺を最小限にして医師と話せるように、色々な可能性を想定して自分はどうしたいのかを考えてきたが、【できれば温存したい】と願っていた方向で治療がすすむと聞き、胸につかえていたものが下りた気がした。


私『温存で十分治療可能、ということでしたら、私としては残せるなら残したいと思っています。』


手術予定が埋まっているため、最短でも4月末になるとのこと。

術前チェック日、入院日、手術日の予約をして診察室を出る。

待合室の椅子に座ると、どっと疲れが出たのか、体が重い。


主治医はわりと若めの女性で、物腰の柔らかい方。

ゆっくりと、言葉を選び、丁寧に話してくれる。

質問も『なんでもどうぞ』と急かす雰囲気ゼロで話を聞いてくれる。

外で待つ患者さんに申し訳なくて、こちらが早口になる。

待ち時間が長いのも、納得できる。


ここの病院には、友人が勤務している。

『乳腺外科はチームで動いている科だから、若くても心配なし。年配の先生方はしっかりフォローしてくれるし、毎週カンファしてるようなチームだから安心して。』

と聞いていたので、主治医はじめここの病院で治療することに安心感がある、というのは、大きな支えになる。


しこりに気づいたのが昨年6月、やっとスタート地点に立てる。長かったー。

ここからが、本当に長いんだろうなぁ。



以下、主治医からの説明内容


①遺伝子検査《陰性》


②右胸《浸潤性乳管癌》《ステージ1》

サイズ10mm。造影MRIではエコー画像よりもやや細く伸びていってるように見えるが、それでも大きく広がってはいないので、多くみてもプラス5mmくらい。腋窩リンパ節転移なし。

 左胸《非浸潤性乳管癌》《ステージ0》

サイズは10mmだが、がんの考え方として、浸潤している広がりで大きさをはかるので、左は0という表現になる。腋窩リンパ節転移なし。


③がんのタイプ《ルミナルA》

プレパラートも取り寄せて改めて確認した。

《ホルモン受容体 陽性》

エストロゲン受容体90%

プロゲステロン受容体90%

《HER2受容体 陰性》

《ki67 15%》


④治療方法《乳房部分手術+放射線療法+薬物療法》

治療は手術+薬物療法。

手術を部分手術で行うと、術後は放射線療法がセットになる。

両側ともに、がんを少し大きめに取ってくる。

両側ともに、センチネルリンパ節生検を行う。

胸と脇に合わせて4か所、傷ができる。

術後の病理検査の結果と合わせて、薬物療法については考えていく。


⑤入院予定

手術2日前に入院、術後4日程度で退院。


⑥仕事復帰時期

デスクワークなら、術後2週間程度で体調を見ながら復帰することが多い。

(クリニックでの仕事内容を伝える)

力が入る動作は、術後1か月くらいから可能かな、と思う。それ以外の仕事については、デスクワーク同様、術後2週間程度で体調を見ながら可能。


手術まで感染症にかからないように気を使いながら、癌が大きくならないかと不安になりながら過ごすのはストレスではあるけれども、できることをして過ごそう。