こんなゲームを誰が予想したでしょう。
2点先行された日本はなんと
3点を連取して大逆転勝ち。
韓国相手にこんな勝ち方をしたのは
初めてのことではないでしょうか。
最初の1点目を入れられた時、
0-3の負けを覚悟しました。
後半、いきなり2点目を入れたれた時は0-5まで
覚悟した上で、さっさと寝れば良かったかなあ、
などど気弱なことまで思ったものです。
もしかしたらあきらめて、布団に
潜り込んだ人も沢山いたかもしれません。
「しっかり守ってきたチーム」と解説の山本さんは
言ってましたが決してそうではなかったと思います。
今までは幸運の女神様が微笑んでいてくれて、
奇跡的にゴールを奪われなかっただけ、といったら
言い過ぎかもしれませんが、「しっかりした
ディフェンス」などあるとは思えませんでした。
それがこの韓国戦で露呈して、本来の
ディフェンスの実力を発揮(?)して
とりあえず2点奪われてしまった。
この後何点入れられるか分からない。
そんな状況でした。
0-5を覚悟したのも不思議ではないと思います。
スローインからはことごとくボールを奪われる。
サイドで囲まれると必ず奪われる。
韓国選手は囲まれてもあっさりかわして行く。
トラップもうまくできず、ドリブルも
ボールを体から離してしまう。
だからシュートが打てない。
パスミスはやたら多い。
中盤はヘッドで勝てない。
気になるマイナス面をあげていたら
キリがありませんが、それでも
勝ってしまいました。
切り札浅野の登場が
総てを変えたのでしょう。
たった一人でここまで
流れを変えられる浅野。
足が速いだけでなく、
キープ力も決定力もあります。
矢島から出たスルーパスは、一見長過ぎて
キーパーにセーブされると思われましたが、
快速浅野がギリギリで追いつき右足を一閃。
ボールがゴール右に吸い込まれて
行く映像は素晴らしかった。
浅野の初ゴールです。
これで1-2。
興奮冷めやらぬ中、もう1点なんとか
奪って欲しいと思う間もなく、展開がよく
分からないうちに山中のクロスが入る。
「もらった!!」と叫ぶ中、
矢島のゴールが決まります。
1分で2点ゲット。
あっという間の2得点。
まるでイラン戦の中島の様。
これは90分で勝てるかも、と
気弱な私は強気に転じました。
そして浅野が技ありのゴールを決め
3-2と大逆転。
雄叫びをあげる私。
日本が決勝でこんな大逆転劇を
演じるなんて今でも信じられません。
大会を通してドラマチックなゲームを
戦い続けた日本代表。
素晴らしいとしか言いようがありません。
私が生きてるうちは、もうこんな
すごい大会は見られないと思います。
ここまで劇的な決勝戦と
大会を見られて幸せです。
寝不足の甲斐がありました。
願わくば、この幸せ感を味わい続けたいので、
なでしこの方もあっさりオリンピック出場を
決めて欲しいと思います。