「ハッピーエンドは汗で買いな!」

これは西野亮廣さんの小説、『グッド・コマーシャル』に出てくる台詞です。
この台詞に、どれだけ勇気をもらったかわかりません。

初めて漫才師の西野さんではなく、西野亮廣という一人の作家の作品に触れた時、あまりの凄さ、いや凄まじさに、度肝を抜かれたのを覚えています。

そして、この『グッド・コマーシャル』という小説は、舞台脚本を小説化したものだと知り、舞台脚本も読ませていただきました。
たった3人しか登場しない、ワンシチュエーションコメディ。

「西野さん、あなた天才だったのね!」

緻密に計算された脚本。
複雑に張り巡らされた伏線。
怒涛のように押し寄せてくる笑い。
そして心に突き刺さる台詞の数々。
心の底から熱くなり、後半は涙が溢れて止まりませんでした。

「世界一の嘘を知ってるか?」

楽しい嘘は正しい。
嘘はサンタクロースをも生める魔法です。
この物語には、人を幸せにする嘘がたくさん出てきます。
フィクションは人を楽しませる嘘であり、僕達役者は、エンターテイメントという魔法をかけるために、嘘をつきます。

僕が小説や脚本を読んで感じたあの感動を、たくさんの人に届けたい。
この作品で、お客様を熱くさせたい!

西野さんにお願いをして、『グッド・コマーシャル』をやらせてもらえることになりました。
2013年3月9日。
佐藤太一郎企画その5として、5UPよしもと(現よしもと漫才劇場)で上演しました。
キャストは、佐藤太一郎・吉田裕・レイチェルの3人。
そして劇中に流れるCM(グッドコマーシャル)のナレーションは、西野さんにお願いしました。

西野さんも本番を観に来て下さり、『グッド・コマーシャル』は太一郎に合ってるから、代表作になるように、何度も上演した方がいいよとアドバイスをいただき、あれから何度も何度も上演しています。

「アクション!」

舞台『グッド・コマーシャル』のラストシーンの台詞です。
僕はこの台詞に、「ガンバレ!」という想いを込めて、これからも叫び続けます。

【自己紹介/28】につづく