和也side



「……ハッ…や、ぁ…んぁ、さと、っ……」

「……ハァ…ハッ……ァ………かず、」



智とこの部屋に

入ってから。


どれくらい

時間が経ったんだろう。



すっかり 解 れきって
ぐ ず ぐ ず になったそこに。

智の 熱 が

何度も何度も。


遠慮なく

ナ カ へと入ってくる。



き も ち い。
もっと。

…って。

恥じらいも捨てて
ただ一心に智を 求 める
あ ら れ も な い、自分の声。



何度も吐き出された智の 白 濁 が
か き 混 ぜ られて生まれる。

ぐ ち ゅ…っていう
粘 着 質 を含んだ 水 音。



身体を屈ませて
ぴたりとくっつく度に
耳元で聞こえる。

智の 荒 く
熱 を 帯 びたため息。



耳を通して脳内へと入ってくる
智に 愛 されてるって シ ル シ の音や声に。

身体も心も
ぐ ず ぐ ず に溶けていく。



「……ん、…はっ……ぁ………」

「………………和、」

「んっ……はぁ……っ、ぁ………」

「和……捕まって、」

「……ん、」



智の声に促されるまま
首に両腕を 絡 みつかせれば。

そのまま軽々と
抱 き 起 される身体が。

更に 奥 深 くまで
智の 熱 で 貫 かれて。



あまりにも強い 快 感 に
ふる…っと勝手に 震 えた身体を。

細いのに逞しい智の腕が
しっかり支えてくれる。



「…や、……ぁ……ハァ、」

「……っ………だいじょ、ぶ?」

「……ん、…だい、じょ……」



はぁ…っと
大きく吐いた息に。

背中に回ってた智の手が
頬へと伸びてきて。

熱 で浮かされたように
真っ赤になってしまってる顔を。

すっぽりと
その大きな手のひらで包み込む。



「…………さと、し…………」

「………………ん、」

「………すき、」



頬を包む手のひらに
唇を 寄 せる。



手のひらから伝わる
智の温もり。

触 れ 合 う肌から感じる
程よく引き 締 まった、筋 肉 質 な身体。



ずっと。

ずっと
触れたくて。

夢の中で手を伸ばす度
ぐにゃりと歪んでは消えて
探し求めてた温もりが。

いま、確かに。
すぐ目の前にある。



「…………ん、」

「…………………」

「…………チュ、」



大好きな手に
キスを落として。

細く長い指先へと
徐々に唇を移していく。



何度も、何度も
音を立てて落とすキスに。

やがて辿り着いた指先を
はむ…っと 咥 えて。

本当は…
智自身にしてあげたいこと。

口を使って
精一杯、指にしてあげる。



「ん……っ、く………、」

「…………………」

「ハァ………ん、…………」



俺を見つめる智の視線が
焼き尽くされそうな程、熱い。

熱くて。
気 持 ち よ く て。

もっともっと。
夢中になってほしい。



じ ゅ …っと 音 を 立 てて
指先に 吸 い 付 い て。

顔を上下に動かして
咥 えこんだ指を口で 扱 いて。

唾 液 でべ た べ たになった手に
舌 を 這 わせる。



「………ん……もっと、」

「…………………」

「もっと…愛、して、」



愛された分だけ。

愛したい。



ずっとずっと。

夢の中で伝えきれなかった
あなたへの愛。



目の前にいる
あなたに。

ちゃんと伝えたい。



「っ、…さと、し………すき、」

「……………………」

「すき……愛して、ん、っっ……」



愛してる、って
紡ごうとした言葉を。

智の口で 塞 がれて。
気持ちも全部、飲み込まれて。



俺の ナ カ で
包 み 込 まれてた 熱 が。

もう一度、積極的に
今度は 最 奥 まで 犯 し 抜 く。



「ん、ぁ、ヤ、っ、は、ァ…っ」

「………ハァ…………かず、」

「あ、っ、ん、や、さと、……っ」

「ハァ…かわい…すき………」



ぐ ち ょ ぐ ち ょ と
大きく か き 回 さ れ る度に。

ナ カ に 留 まっていた
智の 白 濁 が、下へと 溢 れ 出 て。

俺を乗せてる智の 下 半 身 を。
どんどん 白 で 汚 していく。



もっと。

もっと
き も ち よ く な りたい。



もっと。

もっと愛されて。



智のことも。

もっと。
もっと愛したい。



智の膝の上で
揺 れながら。

何度も、何度も
智のこと 受 け 入 れて。



快 楽 の先にある
絶 頂 へ。

二人で
一緒に向かっていく。



「ん、ぁ…ッ、も‥……っ」

「……ん……イ こ………」

「ぁ、ん、っ、あ、ぁ…ヤ、っ」

「……ハァ…ハァ…ッ…ハァ………」

「ンク、ッ、あ、っ、や、イ く イ く……っっ」



び く び く …っと
大きく震えて。

背を 仰 け 反 らせながら
果 てた身体が。

膨 れ 上 がった智の 熱 を
ち ぎ ら ん ばかりに 締 め 付 け て。

苦し気に 呻 いた智が
最後の 白 濁 を、ナ カ へと 注 ぎ 込 む。



「………ハァ……ッ、ハァ…………」

「……ン、ァ………ハァ……ァ………」



出し切った疲労感と
出したばかりで抜けない 余 韻 に。

汗 だくの肌を
ぴ た り と 重 ね 合 わ せながら。

しばらくの間。
どくどく鼓動する心臓を感じ合った。