大宮妄想小説、BLです。

ご理解のある方のみ、どうぞ。

苦手な方、不快に感じる方はご遠慮下さい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

智side



「……スー……スー……」


静かになった室内で。

俺の枕を膝代わりに
ぐっすり眠るニノの寝息が
気持ちよさそうに聞こえてくる。



コ ト を終えて。

身体を綺麗にしてから
少し遅めのカレーを食べたら。

身体も心も満たされたようで
ふぁ…っと欠伸をしたニノ。



”なんか…
眠くなってきちゃった。”


”ちっと休む?
時間になったら起こすし。”


”……でも、”

”ん?”

”せっかく…先生といんのに。”

”………………”

”寝たら…
なんかもったいないじゃん。”




眠いくせに。

口を尖らせて
そんな可愛いこと言って。



しばらく粘ってたニノだったけど
やっぱり眠気には勝てなかったらしく。

俺の膝の上に、ごろんと寝転がって
ゴロゴロしていたら。

あっという間に
眠ってしまっていた。



「……んふふ(笑)かわえ(笑)」



さっきまでの色 気 が
うそみたいに息を潜めて。

子どもみたいな、あどけない顔して
すやすや眠ってるニノの。

血色のいい肌した頬を
指で、すりすりと撫でる。



「……せ…ん、せ………」



頬を撫でられたニノが。

ん…って
気持ちよさそうな声を出して呟いた
その小さな呟きに。

胸が締め付けられて
たまらず、その唇にキスをする。



ただ。

ニノが愛してんのは
俺でしょって。

そう実感したくて。

自身を 刻 み付けるように
激しく 抱 いた。



いつもなら
できるだけ優しく。

ニノの身体に
負担かかんないように…とか。

そういうの考えて
大事に 抱 くのに。



さっきは、もう。

ニノの
華奢な 腰 を掴んで。

肌を ぶつけて。

容赦なく奥まで
何度も ね じ 込んで。



何度もイ イ ト コ ロ を 擦 られて
あっという間に限界を迎えたニノが。

まって…って。

何度も 果 てを見て
懇願すんのも、無視して。



ぎゅぅぎゅう締めつける
ニノの ナ カ を。

自 身 を 刻 み付けるように
容赦なく、何度も 攻 め 立 てた。



だって…

せっかく
二人きりで一緒にいんのに。

アイツのこと
かわいい、とか言って。

アイツとのこと
楽しそうに話してんだもん。



っつーかさ。

ぜってー
どっからどう見ても。

アイツ
ニノんこと好きじゃん?



目とか。
顔つきとか。

なんなら全部。

ニノんこと好きーって
言ってんじゃん?



そんなヤツのこと。
風磨くん、とか。



「……俺は。
未だにせんせーのくせに。」




分かってる。

”間違えて学校で呼んじゃったら
イヤだから”…って。

ちゃんと、ニノなりの理由があって
俺を名前で呼ばないのも。



別に、疑うような気持ちなんて
一ミリだって持ってないのも。

ちゃんと。
よーく。

よーく分かってんの。



でも…やっぱ。

あんな風に
楽しそうに笑って。

当たり前のように
他のヤツのこと、名前で呼んでる
ニノの声を聴くと。



俺には…って。

そんな、ガキみてーなこと
思っちゃう俺がいる。



「……ベッドの上は。
”さとし”って…呼んでくれるくせに。」




あれは…年を越して
まだ日の浅い1月頃のことだったか。



クリスマスの夜に
初めて身 体 を 重 ねてから。

まだ片手で数えられるくらいしか
回数を重ねていなかった時の話。



元々が
感 じやすい体質なのか。

慣れないながらも少しずつ
上手に 快 楽 を拾うようになったニノ。



その時も、だいぶ馴染んで
スムーズに 抽 送 できるようになった頃には。

俺の下で、そのちっさな手で
ぎゅ…っとシーツを握りしめて。



口を閉じんのも忘れて
半 開 きにしたまんまの唇から。

オ ン ナ ノ コ みたいな 甘 った る い声を
ひっきりなしに 零 していた。



「…ン、ぁ、っ、ヤ、ん、ひぁ、せ、んせっ……」

「………ハァ…ァ………やべ、」



気 持 ち よ さそうに 零 れる
ニノの、かわいい 喘 ぎ 声 が。

下 半 身 に直接響いて。

耳に入る度
ずくん、とますます 腰 を 疼 かせて。



思わず我を忘れて
無我夢中で 打 ち 付 け そうになる 衝 動 を
ごくん、と無理やり飲み込むように。

上 半 身 を折り曲げて。
汗ばんだニノの 身 体 にぴたりとくっつけて。

絶え間なく 漏 れる
声ごと全部。

自分の唇で、ニノのそれを 塞 いで
俺の身体ん中に取り込んだ。



「……ん、っ…………」

「………っ…………」

「…っん、ぅ……ハァ…せんせ……」

「……………ニノ。」

「…………ん……………」



素 肌 に 滲 む汗よりも。

ずっと多くの水分量を含んだ瞳で
き も ち よ く て たまんない…って顔させて。

熱をもった息を吐きながら
いつものように、せんせ…って呼ぶニノが。



愛おしいけど。
なんか、もどかしくて。

桃色に染まった
つるつるのほっぺたを。

左腕で身体を支えながら
右の手のひらで、包み込む。



「…………それ、今はだめ。」

「……………へ、」

「”せんせい”って…呼ぶの。」

「……………ぁ、」

「こういう時はナシ…って、言った。」

「……ごめん、なさい///」



”この時だけは、名前で呼ぶ”



クリスマス後。
二度目の、肌を 重 ねた時。

せめて、こん時だけは
俺の名前を呼ぶ、ニノの声が聞きたくて。

ついつい、”せんせい”って呼んじゃうニノと
交わした約束。



行 為 に夢中になっていて
きっと、無意識だったんだろう。

”あ”の形に口を開けて
忘れてた…って顔をしたニノが。

恥ずかしそうに
交わり合っていた視線を伏せて
長い睫毛を、ふるふると震わせる。



あぁ、もう。



そういう、照れた顔。

恥ずかしそうにしてる顔も。
全部、全部かわえーの。

なに。