大宮妄想小説、BLです。

ご理解のある方のみ、どうぞ。

苦手な方、不快に感じる方はご遠慮下さい。

 

 

今日から智くんハピバ企画のお話、始めますヾ(*´∀`*)ノワーイ♡

 

こちらのお話は"ヤクザな智くん×大学生のニノちゃん"設定

Be with youシリーズ(こちら↓)の続編です♪

 

これまでのお話を知らずとも

智、翔、雅紀、潤→ヤクザ~な世界の人達

和くん→智の恋人。普通の大学生。

…という設定さえ分かっていれば、楽しんで頂けると思います♪

 

処女作の続編なので、雰囲気など変わってるかも…(汗)

どうぞ温かい目でお付き合い頂けたら幸いです///

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

智side



「ねぇ智くーん(笑)」

「…………………やだ。」

「智くーん…ねってばー(笑)」

「ぜってー。
ぜっっっっってーーーーーーーやだ。」






いつもと変わらない
俺の事務所。



”ぜってーやだ”を
繰り返し続けて。

もう何十回。



頑として
首を縦に振らない俺に。

ソファで
ケーキを頬張ってた雅紀が。

口をもぐもぐさせながら
見かねた様子で、俺の方に目を向ける。





「ね、おーのさんの気持ちも分かるけどさ!
いーじゃん、行っちゃえば!
美味しいものいっぱい食べれるんでしょ?」


「そうだよ、智くん!
ほら!大好きな魚とか、出るんじゃない?」


「……うっせ。」

「そんなにヤならさ。
もうニノ連れていきゃあいーじゃん。」


「それはやだ。もっとやだ。」

「もう智くーん(泣)」





ぷいっと
そっぽを向いたまま。

いつまで経っても、話が平行線のまま
一向に進みそうにない気配に。

潤が、はぁ…っと
雅紀の隣りで、あからさまにため息を吐く。



…そんなんされたって。

これだけは
ぜってー。

ぜっっっっってーーーーーーーやだ。
(○十回目)





「そんな言ったってさー。
もう兄さんしかいないんだって。」


「……んなの。
翔が言ってくりゃーいーじゃん。」


「だから俺はぁ、その日は無理なの!」

「…じゃー俺も無理。」

「でも、これ行けんの貴方だけよ?」

「……潤がいんじゃん。」

「俺が行けるわけねーじゃん(笑)」

「……でも。
こういうの、ぜってーお前が似合うし。」


「大丈夫。
おーのさんも十分似合ってるから(笑)」


「適当なこと言うな。」

「ねーとにかくさ!
いーじゃん!行こ?…ね?」


「やだ。
ぜっっっっってーーーーーやだ。」


「兄さーん(泣)」





お願い。
いやだ。

お願い。
いやだ。

…の
堂々巡りに。



その場にいた
俺以外の4人が。

これ見よがしに。

一斉に
大げさなため息を吐く。



………と。





「……あれ、皆いたんだ?」

「あ!ニノやっと来たーーー!!!」

「ニノーーー!!!まじヘルプ!(泣)」

「………まじかよ、」

「おーのさん、どんまい(笑)」

「…………え、なに?」





いま。
一番来てほしくないヤツが。



………や。

会いてーけど。
来てほしーけど。

しぬほど
顔、見たかったけど。



でも…
今だけは。

ぜってー。

ぜっっっっってーーーーー
来てほしくなかった和が。



明らかに自分が来た途端
どんよりし始めた俺を見て。

こてん、と首を傾げる。





「え…なに?智どうしたの?」

「…………なんもね。
なんもねーから、帰れ。」


「え、なぜに?(笑)」

「ねー!ニノー!
この頑固おーちゃんどーにかしてー!」


「どうにか…って…………」

「さっきからさ、この人
全っ然、首を縦に振ってくんないの。」


「え、だから何に?」

「…もういいから、帰r「今度あるパーティーにさ。」

「企業の偉い方々が集まるパーティーに
智くんが”行かない”って、話聞かねーのよ。」






和を押し帰そうとした
俺を遮って。

潤と雅紀が
俺のこと羽交い締めにする間に。

翔がここぞとばかりに
嬉々として和に話し始める。





「今週末、各大手企業の社長とかが集まる
でっけーパーティーがあんだけどさ。
そこに、俺らんとこも参加しねーといけねーのよ。」


「……あぁ。
山風コーポレーションの関係でってこと?」


「そうそう。
フロント企業*だけど、一応大手だからね。
代表の智くんが行かないといけないんだけど……」


「え、行ってくればいいじゃん。」





なんでそんなに嫌なの?
…って。

きょとんとさせる
薄茶色の、澄んだ瞳。





……あぁ、もう。



こういう時でも
かわえーの。

なに。





「……ダンス。」

「…………ぇ?」

「ダンスタイムとか言う…
訳分かんねーのがあんだって。」


「ダンスタイム?」









 

 

 

 

 

 

*フロント企業=資金獲得のために経営している企業