昔、青々堂がまだ新刊の本屋だったころ


足が悪くなって、店にこれなくなったおばーちゃんに


本を届けていました。


とても本が好きな方でした。




月に1~2回、何冊か、好きそうなものをみつくろい


ご自宅へ届けます。


その中から、何冊か気に入ったものを買って下さいます。




好きなのがなければ


買わなくても大丈夫ですよ~。


と言うのですが、あまり外へ出られないので


本が楽しみだそうです。


その回は、


お好きな絵手紙の本、数種


大人のぬりえ


料理の本


ミステリー小説


旅の本



など、、、できるだけ、色々持って行って


お話をしながら、選んで頂きます。


玄関先に小さな箱一杯だけの


本屋さん開店です(笑)



とっても嬉しそうに選んで下さる姿に


こちらまで嬉しくなります。


決してボランティアでやっていた訳ではなく、


おばあちゃんの方が、ちゃんとお客様です。


配達料金は頂きませんが、


本代は、ちゃんと頂いて帰りますからネ(笑)


時には、ご近所さんが遊びに来ていて


おばーちゃん以外の人が、お客様になることもありました。




本当にこんな本屋を望まれていたのは


このおばーちゃんだけなんでしょうか???




いまでも、こんな本屋さんを


待っている人がいるんじゃないかと


ときどき、思い出します。