日に日に寒さが身に染みて来ましたねー!
さて今回も、自動車関連で気になったニュースをご紹介します。
10月の新車販売台数でトヨタ自動車のハイブリッド車(HV)「プリウス」が5カ月連続でトップになったのに象徴されるように、HVやアイドリングストップ車など環境対応車が販売台数を伸ばしている。
自動車業界では、今後15年のうちに国内で走行する乗用車の半分が電気自動車(EV)も含めた環境対応車が占めるという予測もある。HVは、モーターとエンジンを随時切り替えて走行する。アイドリングストップ車は、交差点などで停車中にエンジンを停止する。
ともにエンジン始動と停止をひんぱんに繰り返すのが特色で、エンジンの油温が上がりにくい。走行中のエンジンの油温は一般車が60~80度なのに対して環境対応車の多くは40~60度と低いという。
潤滑油メーカーのカストロール(東京都品川区)のマーケティング本部でエンジンオイルを担当する渋井彰・統括マネジャー(43)は、「エンジンオイルがエンジン保護機能を十分に発揮するには、一定以上の温度までオイルが温められることが必要。環境対応車はエンジンの油温が上昇しにくいのでそれに対応したオイルがふさわしい」と指摘する。
そこで、同社は11月からHVなど低油温で走行する車向けエンジンオイル「マグナテック ハイブリッド 0W-20」を全国のカーショップで発売した。この新オイルは、「インテリジェント分子」と名付けた添加剤がエンジン始動時からエンジン内部に吸着して、強力な保護膜を形成する。低温での流動性に優れた全合成油をベースオイルに採用しており、低い油温でも保護機能が高い。
「都市部のように5~10分程度の短時間走行が多いとエンジンの油温が上がりにくい。こうしたチョイ乗り派にも適している」と渋井さんは話している。