2020東京都知事選―国家極右主義と闘う宇都宮健児候補

(週刊金曜日応募 没原稿)

                       櫻井 智志

 

 6月18日告示の東京都知事選はまだ候補は出揃わない。6月4日現在、有力候補はあいついで出馬を宣言した。宇都宮健児氏は200人超の市民の要請を受けて公式会見で出馬を宣言した。現知事の小池百合子氏も続いた。さらに熊本県副知事小野泰輔氏も出馬。

 この都知事選の構図は、新自由主義的都政を標榜し首相官邸が援助する小池百合子氏と、政党の支援にこだわらず市民選挙を標榜してきた宇都宮健児氏の一騎打ちとなろう。

 アエラ誌2020.6.8号は「知名度競争制するのは」と編集部大平誠氏の評論を掲げている。注目したのは末尾の青木理氏の言葉である。

「1期目の公約をほとんど実行していないのに小池さんの存在感が高まっているのは、失政続きの(安倍)首相との比較ゆえ。コロナ対策にしても効果的なことは何もしていない」

2016小池百合子候補公約

【特区制度の徹底活用】東京をアジアナンバー1の国際金融市場として復活。国際金融特区や税優遇を活用し、世界から企業や、高度人材を呼びこむ。英語による諸手続きが可能な環境を整備。フィンテックの活用を含め、東京版グラミン金融(小口無担保融資)を推進する。

『中小企業支援』中堅・中小企業の事業承継等を支援し、新規事業者の参入を支えるため、都内の事業再生・ベンチャーファンドの育成。

商店街維持発展のために、事業継承対策と空き家店舗の活用などを推進する。

『観光』東京ブランドを確立し、観光・インバウンド客をさらに増大させる。

『労働環境』「残業ゼロ」などライフ・ワーク・バランスの実現を、都庁が先行実施する。満員電車をゼロへ。時差出勤、2階建通勤電車の導入促進。

【保育・子育て・少子化】「待機児童ゼロ」を目標に保育所の受入年齢、広さ制限などの規制を見直す。あらゆる都内遊休空間を利用し、保育施設、介護施設不足を解消。同時に、待遇改善等により保育人材、介護人材を確保する。

【介護・高齢化】あらゆる都内遊休空間を利用し、保育施設、介護施設不足を解消。同時に、待遇改善等により保育人材、介護人材を確保する。高齢者・障がい者の働く場所を創出。ソーシャルファームの推進。

【行財政改革の推進】

【地域格差】多摩格差をゼロへ。環境に配慮しつつ、島嶼での命と安全を守る。

「まちづくり・インフラ整備」エコハウス・スマートハウスへの補助を強化する。都内のガソリンスタンドをエネルギーステーション化し、EV・バイオエネルギー・水素ステーションの充電・充填設備を大幅に増設。

街頭や公共施設のLED化。LED化導入促進施策の実施。老朽廃棄物処理場の集約。ヒートアイランド対策の強化と、都市農業の維持、発展。東京の森林を守り、若者等の就業の場とする。「ペット殺処分ゼロ」を実現。

【バリアフリー】高齢者・障がい者の働く場所を創出。ソーシャルファームの推進。

【防犯・治安】新たなテロへの脅威に備え、公共施設や重要施設でのセキュリティー対策を本格化する。

【・エネルギー人権・表現・マイノリティ文化その他

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