みちのく勢国立に蹴合(1)青森山田(青森)
11日のベガルタ仙台との練習試合でも、‘プロ仕様’のプレーを見せた青森山田 柴崎。
目標はただ一つ、日本一だ。
第89回全国高校サッカー選手権が30日、東京・国立競技場で開幕する。
「とうほく報知」では「みちのく勢 国立に蹴合!!」と題し、東北6県の代表校を紹介する。
まずは、前回大会で青森県勢初の決勝進出を果たし、今回、優勝候補筆頭として臨む青森山田。
高2の段階でJ1鹿島入りが内定した大黒柱のMF柴崎岳(3年)を軸に超高校級の実力を整えたチームだ。
大会NO1プレーヤーと称される司令塔率いる常勝軍団が、悲願の全国制覇に挑戦する。
青森が生んだ逸材が、Jリーグ入り前に地元に最高の置き土産を残す。
今大会出場48校中最多となる14年連続出場を決めた県大会の決勝後、
柴崎は「去年よりいい結果を出して、県民のみなさんを喜ばせたい」と言い放った。
下北半島付け根の野辺地町出身。
地元生まれの若きスターは、日本一という最高の結果を残して、プロの世界に飛び込むことを誓っている。
順調な1年ではなかった。前回大会直後の1月下旬、鹿島と仮契約。異例の早さで進路を決めたが、8月のインターハイでは優勝した市立船橋の前に初戦敗退を喫した。
10月の全日本ユースでも準優勝したFC東京ユースに決勝トーナメント1回戦で敗退。全国の頂には届かなかった。
残された唯一の課題は自身の飛び抜けた才能を、チームの仲間と融合させること。
そんな高校NO1プレーヤーを擁し、優勝候補最右翼と目される中、黒田剛監督(40)は足元を見つめている。「柴崎以外の選手を全国トップクラスに上げなければ、再び頂点を狙うことはできない」。昨年のチームから先発6人が入れ替わった。準優勝を知る選手と新たに加わった選手との意識の差を埋めることが先決だった。
「サッカー自体は変わらない。優勝を狙うなら、(選手に)レギュラーとしての責任を自覚させる必要があった」と
指揮官。5万人の観客の前でも声が通るコーチングなど、練習時から国立でのプレーを意識させてきた。
そんな中、柴崎も一層、自分への課題をレベルアップさせてきた。県大会決勝・三本木農戦では序盤、相手のプレスに苦戦した。
「試合中に修正させるのが、僕の役目。もたついたのは僕自身の力のなさ」と自らを責めた。青森山田中時代から全国大会での優勝経験がない背番号10。
集大成の舞台で、シルバーコレクターを返上。生まれ故郷に優勝の歓喜を届けて見せる。

