とある芸人さんと話をした
その人は
売れているとは言いがたいが
すでに名前は世間に
知れ渡っている人だ
その人と対峙して
感じた印象は
この人 汚れた色が
ついてるなということだった
正直
僕はこうはなりたくないと
思ってしまった
もっとスマートな芸人になりたいと
そう思う一方で
その人をカッコいいと思った
カッコよくないカッコよさというのか
その人が今日に至るまで
歩んできたであろう
途方もない道のりの中での
挫折ややりきれなさを
理不尽や苦しさや悲しみを
感じとれたからだ
カッコつけて
くだらないプライドを守るより
カッコ悪くても
生き残る為に
なりふりかまわず
命を悔しさの感情を
削ってきた
目の前の芸人さんの方が
カッコよかった
確かに
その人は淀んでいた
汚れだった
でも
それが芸人として
生き抜いて来る為の
リアルな人間の姿だった
僕は心の中で
その芸人さんに
深く深く
尊敬の意味を込めて
一礼をした