詩 「一礼」 | イガラシ ソウル

イガラシ ソウル

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Rー1ぐらんぷり2019の二回戦で
とある芸人さんと話をした

その人は
売れているとは言いがたいが
すでに名前は世間に
知れ渡っている人だ

その人と対峙して
感じた印象は
この人 汚れた色が
ついてるなということだった

正直
僕はこうはなりたくないと
思ってしまった
もっとスマートな芸人になりたいと

そう思う一方で
その人をカッコいいと思った
カッコよくないカッコよさというのか
その人が今日に至るまで
歩んできたであろう
途方もない道のりの中での
挫折ややりきれなさを
理不尽や苦しさや悲しみを
感じとれたからだ

カッコつけて
くだらないプライドを守るより
カッコ悪くても
生き残る為に
なりふりかまわず
命を悔しさの感情を
削ってきた
目の前の芸人さんの方が
カッコよかった

確かに
その人は淀んでいた
汚れだった
でも
それが芸人として
生き抜いて来る為の
リアルな人間の姿だった

僕は心の中で
その芸人さんに
深く深く
尊敬の意味を込めて
一礼をした