「頭の良いネタね・・・・・・
じゃあ本とか読んでみたら、気晴らしにもなるし、ただ読んでいてもおもしろいしさ、ネタのアイデアが浮かぶかもよ。
これからは本を読む習慣をつけようよ。ねっ」
沙穂里に本を読んでみたらと言われて悟は半信半疑で
「本かぁ、あまり興味なかったけど、為になることもあるかもな。
そう言えば、お前、読書が趣味だったもんな。なんか良さそうな本、紹介してくれよ」
「うん、分かった。探してみるね」
次の日、早速、沙穂里が本を買ってきて悟に渡した。
その本は『コント入門』という題名の、コントの作り方を素人向けに書いたような本で、悟はそれを受け取り
「こんな本、芸人やってる俺が今更、読むような本じゃないよ」
と言って、ふてくされてい

た。
沙穂里も自分のチョイスがちょっとまずかったかなという気持ちになり、今度はもっと違う本を、自分のこれまでの読書経験からも選び出そうと思った。