iPSストック提供開始=日本人17%に使用可能―京大
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150806-00000
京都大iPS細胞研究所(山中伸弥所長)は6日、多くの人が使える人工多能性幹細胞(iPS細胞)の備蓄「ストック」の提供を始めたと発表した。日本人の約17%に使えるという。提供を受けた研究機関や企業は、さまざまな細胞に変化させ、患者に移植する臨床研究や治験を進める見通し。
移植では免疫の型「HLA型」が重要になるため、同研究所は多くの人に合う特別な型を持つ健康なボランティア1人を選定。血液からiPS細胞を作製し、がんに関わる遺伝子変異の有無や変化のさせやすさなどを検査した上で備蓄してきた。日本人の約17%は今回のストックを利用して移植を受けた場合、拒絶反応が弱くて済むと考えられるという。
患者自身からiPS細胞を作って移植に使えば拒絶反応はほぼ無いが、時間と巨額の費用がかかる。このため同研究所は、多くの人が短期間のうちに使える細胞の備蓄を進めている。2017年度末までに備蓄の種類を5~10種類まで増やし、日本人の3~5割が使えるようにするという。
目の難病患者のiPS細胞を使って世界初の臨床研究を行った高橋政代理化学研究所プロジェクトリーダーらは、ストックを使った臨床研究を計画している。