★脊髄損傷に幹細胞治療 札幌医科大で試験開始
http://sankei.jp.msn.com/science/news/140110/scn14011013120001-n1.htm
札幌医科大は10日、脊髄損傷患者の骨髄から取り出した幹細胞を培養し、患者の静脈に投与して脊髄の神経細胞を再生させる治療法の実用化を目指し、効果や安全性を確かめる臨床試験(治験)を始めると発表した。10日から被験者の募集を始める。
発症してから時間が経過していても治療効果が期待でき、患者自身の細胞を使うため拒絶反応の心配が少なく、安全性が高いという。
チームを率いる山下敏彦教授は「脊髄損傷は事実上、有効な治療法がないが、この方法は多くの患者への効果が期待できる」と話している。
チームによると、患者の腰の骨から骨髄液を採取し、神経となる「間葉系幹細胞」を分離。約2週間で約1万倍に培養し、約1億個の細胞が入った40ミリリットルの薬剤を静脈に点滴する。
試験は発症から14日以内で、脊髄のうち主に首の部分を損傷した20歳以上65歳未満の患者が対象。
(2014年1月10日 産経ニュース)
★iPS細胞:培養に新手法…人工たんぱく質利用 京大発表
http://mainichi.jp/select/news/20140109k0000m040041000c.html
京都大iPS細胞研究所は8日、ヒトの人工多能性幹細胞(iPS細胞)を培養する際、人工たんぱく質を利用し、
効率的で安全性の高い手法を開発したと発表した。同日付の英科学誌「サイエンティフィック・リポーツ」に掲載された。
大阪大、味の素(東京都)などとの共同研究。iPS細胞の培養には、培養皿の底に敷く基質と、栄養の供給源
となる培地が必要となる。従来はマウスの細胞を薬剤処理した細胞を基質に利用し、培地にはウシの血清などを
含む液体を使うのが一般的だった。しかし、いずれにも動物由来の成分が含まれ、未知のウイルスが混入する
リスクがあった。
研究グループは、動物由来ではないたんぱく質を基質として利用し、これに約300種類の人工たんぱく質を培地
として組み合わせて順に試したところ、従来より約30倍も効率良く培養できる人工たんぱく質が見つかったという。
同研究所の中川誠人講師は「従来より簡単な方法で大量にiPS細胞を培養できる。基礎研究の裾野が広がるの
ではないか」と話している。【榊原雅晴】
★京大、iPS使い希少難病再現 筋肉骨化のFOP
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131225-00000023-kyt-l26
京都新聞 12月25日(水)23時19分配信
筋肉が骨に変化する希少難病の進行性骨化性線維異形成症(FOP)の患者の皮膚から作製したiPS(人工多能性幹)細胞を
使ってFOPの病態の再現に成功したと、京都大iPS細胞研究所が25日発表した。発症のメカニズムの解明や治療薬の開発につながるという。
戸口田淳也教授や池谷真准教授、大学院生松本佳久さんらのグループの成果で、英学会誌に掲載された。
FOPは、骨の組織が異常に増殖して関節や筋肉が動かなくなる病気。200万人に1人の割合で発症し、国内に約70人の患者がいるとされるが、
有効な治療法は見つかっていない。
グループは、5人の患者が提供した皮膚細胞からiPS細胞を作製。骨や軟骨に変化させて調べたところ、通常のiPS細胞に比べて骨化が速いことが分かった。
さらに、骨化を促すタンパク質の働きを阻害する薬剤を加えると、骨化を防ぐことを確かめた。この薬剤は副作用が大きく、そのまま治療薬として使えないが、
より毒性の低い薬剤を探す手掛かりになるという。戸口田教授は「治療法の開発に向けて一歩前進した」と話した。
皮膚細胞を京大に提供したFOP患者の山本育海(いくみ)君(16)=兵庫県明石市=は「研究が進むのはうれしいことだけど、病気の進行が
早い人もいるので、一日も早く薬を作ってほしい」と期待を語った