家の娘は、昔から「ソテツ」が大好きでした。幼いときは、「大きくてお父さんみたいだから」という理由でしたが、ここ一年位は「ソテツは先祖だから」と言っています。
「ソテツ」という言葉は、妻が教えたのですが、それから頻繁にソテツをみては、「あっ!ソテツや」と探すようになりました。
この間、少しの意地悪で「ソテツとお父さん、お母さんどっちが好き?」と聞くと、「お父さんとお母さん」と答えてくれました。「いいぞ!それが正しい答えだ」などと心の中に思いながら、もうひとつ「おじいちゃん、おばあちゃんとどっちが好き?」と聞くと、少し間を開けて、「おじいちゃん、おばあちゃん」と答えました。しかし、すぐあとに「ソテツの順位が下がっていく」と泣き出してしまいました。どうやら、本当に大好きなものらしいです。
「なぜ、先祖と思うの」と聞くと、「葉っぱやふわふわしているところが、先祖、みたいやねわん。お父さんとお母さんおらへんかったら、私もここにはおれへんかったやろ」と少々意味の分からないことを言っていましたが、どうやら、ソテツをお父さんやお母さん、おじいちゃんやおばあちゃん、そして曾祖父母まで思い出すようです。彼女の中で何か【霊的】な不思議な何かがあるのでしょう。
順番の話を少ししましたが、家の教育上、一番は【己、自分】と言い聞かしてきました。己、自分が一番と聞くと、少し自己中心的に感じますが、自分で自分を一番好きにならないと、辛いときや絶望したときでも、自分で自分を慰めてあげることが出きるし、これから成長したら、自分の選択に自信を持てるようになると思うし、自分を大事に出きると思うのです。。ちなみに、二位は【お父さん、お母さん】が同一の順番で、三位が【おじいちゃん、おばあちゃん】です。友達よりも今は家族が大好きなようです。父親としては、ずっと二位をキープしたいのですが、この前お風呂を一緒に入っていると、「お父さん、体洗った?」と聞かれたので、正直に「洗ってないよ」というと、口と目を見開き、驚いた顔でフリーズした後に言われたら言葉が、「お父さん、最後は自分の意思で決めるものやけど、私はカッコよくて、清潔で、優しい明るいお父さんが好きやねん。だから、体洗って清潔でおって欲しいねん」と言われました。いつもは私が、「頭洗いや、体洗いやと促していたのに」立場が逆転してしまい、思わず、石鹸で直接体を洗う、「短縮系でいいですか」と聞いてしまう始末になりました。このままでは、石鹸で二位の座が危ないと危惧する今日この頃です。
皆さん、今日は大晦日。掃除をする人もおれば、のんびりと過ごす人もいるでしょう。大雪の所や波に注意が必要は所もあるでしょう。それでも全国の皆さん、一年間お疲れさまでした。色々あったとは思いますが、あなたは生きているだけで素晴らしい人です。また来年も良い年でありますように。それでは、良いお年をお迎えください。