大失恋、旧題(語りかける道具) | 山親父の日記

大失恋、旧題(語りかける道具)

遥か昔、




小学校の5年だか6年生のとき、
学芸会の脚本演出を担当しました。



演目は、
「落とし物は語る」




当時、
丁度物が溢れ出した頃だったのでしょう。


物を大事にしようって事が口に登り始めていました。


職員室の前にショーケースが置かれ、
忘れ物落とし物が展示され、
心当たりのある者は申し出るようにと、


















舞台の上には、
それぞれの落とし物に扮したクラスメートが、

(チビた鉛筆やまだ使える消しゴム、欠けた三角定規やピンの曲がったコンパス、片方だけの手袋や上履きなど)



「買ってもらった当初は、あんなに大切に、大事に扱ってくれていたのに。」
などと、今の現状を嘆きます。





最後は全員立ち上がり、
観客席の児童に向かい、



「どうして?私を迎えに来てくれないの?」






「どうして?」



「ねえ、どうして!」

と、迫り、



そのまま静かに緞帳が下がるという、







今にして思えば、
小学生にしてはずいぶんシュールで社会性を持った演出をしたなぁと、
驚いております。




山親父です。





よく料理番組なんかで、

「このように、イワシの内臓を丁寧に取って(あげて)」とか、


「大根を千六本に切って(あげます)」とか、


「お出汁を十分に染み込ませて(あげると)」

なんて、
たんなる食材を擬人化することに違和感を感じる訳なんですが、





(だってやってることは切り刻んだり釜茹でしたり、けっこう残酷ですよね。)(笑)





しかし、

こと、
ゴルフ道具に関してはいろんな感情を持ってしまうわけです。





朝のティーグラウンド。
おろしたてのニューボール。



朝イチのティーショットはいつものチーピン。
敢えなく左の林の中に。



諦め顔のキャディさんを引き連れ、
ひととおり探します。




なにもボール代がもったいないとか、


もしかしたら木に跳ね返って、
けっこう良いところに出てきてんじゃねえか?

(笑)




まあ、
そんな気持ちがまったく無いかといえば、
多少は存在するんですが。(笑)







そんな事より、


救出してやれなくて申し訳無いって感情を持つんです。



縁があって私と知り合い、
前日の夜は、
遅くまで語り合い、
(マークを付けたり、ラインを引いたり)

ワクワクとラウンドに思いを馳せたりしたわけです。





それが、
いざ!出番!

と、なってから、
僅か15秒で行方不明です。(笑)





人も踏み込んでこないジメジメした泥に体半分めり込んで。

ひとりぼっちで、、


僅かながらも私が迎えに来ると希望を抱いているかもしれません。





ほんの2週間前までは、
キラキラと照明のあたる売り場で、
綺麗な化粧箱に納められ、


イケメンのお兄さんや、
素敵なロマンスグレーの紳士に自分の魅力をアッピールしていたのに。



そう、
グラビアアイドルなみの注目度だったのに。



(うーんと、ボールは女性なのか?)




頭上?の木立のわずかなすき間からみえる、
あの真っ青な空を、



本来ならビュンビュン飛び越えていたはずです。




(ディスタンス)という、
ミドルネームそのままに、
ビュンビュン飛びつづけ、



綺麗なグリーン芝に抱きしめられ。





カッコーンという、音とともにカップに落ちて行くスリル。


そして、
やり遂げた!
っていう、体の芯から沸き立つ達成感!






それがいまや、
このジメジメした場所でひとりぼっち。



運よく、休場日の山狩りで発見されても、
残された生きる?道は、

狭い鳥小屋の中で飼い殺しの毎日。




もう空を駆けることや、
カップに飛び込むことはできない。







妄想が炸裂している50歳。
大丈夫か?
私。




えっと、
ずいぶん話が逸れましたが、


(逸れた!?)








そう、
ここまでが前フリで、、、

(笑)






話は今から遡ること二月まえ、
とあるラウンドのあと、
部屋っこ猪○と千葉のゴルフ工房を訪れたところからです。



それまでまったくクラブに興味を持たなかった猪○。


(PWだけ違うシリーズの物だった事さえ気付かずにいた)(笑)



有り得ないアイアンのアンダースペックを指摘され、



「上手くなったらクラブを揃えるよ!」
って言っていたのが、




「上手くなるためにクラブを替えよう。」
ってことに気付かされました。



ところが、
クラブにまったく興味が無かった訳ですから、なにが良いのか判らない。



そこで、
何を血迷ったのか、
私はポロッとオネエチャン×(クラブ)を紹介してしまったんです。
(笑)






そのアイアンセットは、
私が長年恋い焦がれていた物でした。
いつか口説き落とそうと×(手に入れようと)思い続けていた物でした。





ただ、
アイアンセットはおいそれと手が出せる物ではなく、
かみさんがポンっと買ってくれた、
現在のレガシー嬢も何ら問題なく活躍してくれています。



でも、
いつかは手に入れようと考えていた物だったんです。














それを成金の強欲ジジイのような猪○は、
いとも簡単に手に入れてしまいました。
(1週間かからずに)



(幼馴染みを手込めにされたかのように心がざらつきました)(笑)



そんなに簡単に落ちる女だったのか?
それとも金なのか!?


(それはそうなんだけど)(笑)






でも誤解していたんです。
(笑)


彼女?は、
「私は決して強欲ジジイの意のままにはならないわ!!」と、

微力ながら抵抗を続けています。
(笑)





私は彼女の精神の解放を模索すべく、
ヤツの懐に潜り込みました。
(練習場で打たせてもらった)




キリッとシャープな横顔。
スラッとしたフォルム。
ピシッとした振り抜きの良さ。


しっとりと絹を濡らしたような手触り。




「ずっと貴方を待っていたのに。(涙)」












決断しました。

(身請けしよう!共に歩もう!)




目の前には、
2人で手を繋ぎ学校にかよった、
あの川の土手の風景が見えました。







GW前に、
思わず臨時収入があったのと、

それこそGWも仕事を頑張った自分へのご褒美(実はこの表現があまり好きではないのですが)に、



合わせたように、
馴染みの中古ショップはGW特別セール。
(全品10%オフ)
しかもこの春に同じシリーズの新製品が出たので驚くプライスダウンでした。



猪○とお揃いのを持ってるの!?
って仲間に冷やかされてもかまわない!













やっと手に入れました。


入念な計画を練って、
かみさんの留守に迎え入れ、
グリップを泡まみれで磨きあげ、
陰干しして、


本当に、
その日は抱いて寝ようかと思いました。(笑)
















昨日、
練習場で初夜を迎えました。











私は勘違いの青二才でした。(笑)





幼いお下げ髪の面影を追い続けていたのですが、


実は男を手玉にとる、
したたかな女だったのです。



私では役不足でした。
歯が立ちませんでした。



まともに当たらない。(笑)



全然駄目でした。








身請けしてから、
1週間以内なら、

買値の10%の慰謝料で引き取ってくれるって言うので、

日曜日お別れしてきます。




良い夢を見させて貰いました。

きっと貴女に相応しい、
マッチョな兄ちゃんが現れるよ。



(逆上せ上がってレガシー嬢を手放さなくて良かった。)
(笑)














ありがとう、
また、いつか、



さようならメアリーアン。

























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