ラグビー人生24 | 山親父の日記

ラグビー人生24

決勝戦の前日の夜のミーティングは忘れられません。

夕食をすまして少し休憩していたら、今日のミーティングはメンバーだけで、和室の広間でやると通達がありました。


時間になり、部屋に入っていくと、真っ暗の部屋に先生が目を瞑り正座しています。


前の机には、二本のローソクが灯り、ユニフォームがきちんと並べられ、盛り塩がありました。


何事が始まるのかと最初ザワザワしていた私達が、静まると、先生が目を開き、先生一世一代のミーティングが始まりました。


詳しくは書きませんが、こんこんと先生の話が続き、気持ちが昂りました。


「克己心」己に勝て、試合中挫けそうになる、心の中の弱い自分自身に負けるなと。

「信は力なり」このフレーズは後に有名になりますが、この時初めて聞きました。

「今やらずしていつやる、俺がやらずにだれがやる」これも有名になりました。

聞いているだけで嗚咽が漏れてきました。絶対勝つ、試合に出たら死んでも良いと思いました。


それから、
「時代の創造者になれ!」


先生は塩を掴んでユニフォームにぶちまけ、背番号順に名前を呼び、一人づつ言葉を掛ながら渡していきます。

電気を点けてもみんな泣き続け、しばらく立ち上がれなかったです。

その後いつものようにスパイクを磨き、意外とすんなりと就寝しました。


試合に出発する前に、先生の部屋に集合して、水盃を交わしました、一人づつ口を付け先生が最後に飲み、いきなり手にした盃を壁に叩きつけ割ってしまいます。

「これで盃は返せない、お前達の命は俺が預かった。思いっきりやってこい。でも試合中苦しい事も痛い事もあるだろう、その時は先生の事を思い出せ。心はいつもそばにいる、それに先生の肩でも足首でも、いつでもお前達にくれてやる!」


出陣式ですね。

(書いていても涙がでそうになります)



試合の結果はもう皆さんご存知でしょう。

私は三回戦以降スタメンから外れこの試合はリザーブでした。

始まって暫くして、No.8の小嶋さんが、相手選手とバッティングして目の上を腫らします、この時から私はグラウンドに降りて、アップします。

田中さんも足を痛めて何度も倒れます。


三列のリザーブも居ましたが、とにかくFWの後ろ五人の誰かが故障したら私が入ることになっていました。
しかしみんな最後まで頑張りました。


最後のトライははっきりと見ることができました。


高校ラグビー花園60回記念大会は花園出場二回目の伏見が初優勝します。


次回は花園その後。


こんなに書いても大丈夫かな?一応フィクションとしておきますか。