☆「極真・商標」2


前回の投稿で、極真の商標問題が再燃した事を書いた中に、ハンガリー🇭🇺の件に少し触れました。

私の空手人生の中で、一番長く深い付き合いであったハンガリー🇭🇺の「極真」商標事情を書いてみます。


ハンガリーでは「極真」の商標を特定の団体や個人が持つ事は出来ません。法律で認められないからです。


ハンガリー🇭🇺国内で「極真」がポピュラーであるが故に、登録商標が出来ないのです。


例えば日本でも「野球」「サッカー」「水泳」「卓球」「柔道」「空手」「合気道」などの名称を特定の団体、個人以外は使えなくなるような商標登録は出来ませんよね?

それと同じで、ハンガリー🇭🇺では「極真」がその範疇に入っているため、商標登録が出来ないのです。これは大山倍達総裁が亡くなられた後の最初の分裂前からです。

それだけ、ポピュラーであるという事です。

既に他界した「フルコ・カルマン」師範を始め、多くの先生方の御尽力による功績です。


そのため、本当に様々な「極真」団体が存在します。確か30団体くらいだったと思います。

道場ではなく、極真の組織が30もあるのです。


そんな中、ハンガリー極真の創始者「フルコ・カルマン」師範の弟子である「ブレゾバイ・シャンドル」が近年、フルコンタクト空手連盟の中にあらゆる極真の組織を加盟させて、まずは大会を協力して開催し、根幹の「極真空手」を大山倍達総裁のオリジナル極真空手(稽古体系、基本、型など)で統一して行くという事を行っています。


日本の分裂したそれぞれの極真組織のハンガリー支部、ヨーロッパに拠点を置く極真組織のハンガリー支部、ハンガリー国内が拠点で世界に支部を持つハンガリー極真などを、ひとつの組織に加盟して貰う事で、大山総裁の本来の極真空手をまとめて行く動きであり、現在ではかなり発展して大きな組織になっています(もう1万人くらいメンバーがいるかもしれません)。


日本では「極真支部長会」→「極真会館総本部」の組織が「極真統一大会」を始めていますが、大会だけではなく「大山倍達」総裁のオリジナル極真空手で稽古体系も統一しようとしているハンガリーは更に先を行っています。

(日本同様、ハンガリーも松井先輩の極真と新極真は加盟していません)


大山総裁が亡くなってからの30年間、商標を個人が持つと結局いつも揉め事が起きます。

揉め事ばかりが起きるくらいなら、ハンガリー🇭🇺のように、特定の団体や個人の商標登録は出来ない方がいいのではないかと思ってしまいます。


今回の商標問題はどの段階で落ち着きをみるのかわかりませんが、出来るだけ揉めることなく解決に向かって欲しいと思います。


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