フィッシュ・オン!

2017年9月の3連休は台風18号の襲来により、大幅に予定を変更せざるを得なくなった。
とは言え初日の土曜日は海の機嫌も何とか持ちそうなので、漁安丸のひとつテンヤで出船!

出船が午後なので、朝のうちに餌のザリガニを確保しようといつもの水路に向かったが、いつの間にか水位が減ってザリガニがいない!
ついこの前までワサワサと屯っていたのに…
慌てて捜し回り、ようやく水量も程良くある水路にザリガニを発見!
さっそくスルメで釣り上げようとしたが、今度は見向きもされない…
どうやらこの時期のザリガニはもう餌を追わないらしい。
仕方なく網で追いかけ回し、ようやく10匹ほど捕まえる。
やれやれ、である。
とにかく準備は整った!
午前はヒラメで出ていた漁安丸も帰港し(100枚の釣果‼︎)、午後船メンバーも集結。
時刻は12時半。いざ、出陣!

ひとつテンヤでは若船長・歩夢さんが舵を握る。
チョイスしたポイントは水深20mほどの浅場。
パラシュート・アンカーも入り、いよいよスタート・フィッシング!
と、開始直後から我慢の時間が続く。
台風直前の荒喰いモードを期待していたが、そんな都合良く釣れてくれる真鯛ではない。
貪欲だが、恐ろしく神経質な魚でもある。
ザリガニ、エビ、ガレージをローテーションで使い、魚の反応を待つ。
何度かチャンスはあったが、残念ながらフッキングには至らず。
今日も隣の席に陣取るH会長がロッドを大きく曲げたが、上がってきたのはシャーク。
残念!でも、バラしませんでしたね‼︎
次こそ、本命上がりますよ!

16時過ぎに船長から「あと1時間!」の声がかかる。
さて。
時間だ。チャンスタイムだ。
いつも、毎度、この声がかかると動きが出る。
もちろん夕マヅメや潮の干満といった自然科学的な要素もあるのだろうが、それとは別の不思議な力が働くようだ。
それまで我慢の時間が続いていて、心が折れそうになっていても、ここからもうひと勝負!なのである。
諦めてはいけない。
そして、今回も、当然のように『その時』はやってくる。
ボトム付近で軽くテンヤを持ち上げた瞬間、コンッとティップにアタリが伝わる。
反射的にアワセを入れ、魚の口に鈎を掛ける。
ドラグが鳴り、ラインが走るーーー
となれば理想的だったが、そこまでの魚では無かったらしく、抵抗はするもののラインは巻ける。
それでも力強い引きは真鯛のもの。

上がってきたのは50㎝ほどの真鯛。
ピンク色の美しい魚体にブルーのアイシャドウ。
食べたら1番美味しいサイズ、満足な1枚。
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ひとり悦に入ってニヤニヤしていると、背中の方からヒット!の声が聞こえる。
振り向くと若船長がロッドを大きく曲げている!
後から聞いたら、こちらがボトム付近でアタリを取ったと聞いて同じレンジをトレースしたらしい。
しかも一回り大きい60㎝クラスの真鯛…
お見事! 
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テンヤに不慣れな人は若船長にどんどん聞くのが上達の近道。
出し惜しみなく、何でも教えてもらえます。

次回の釣戦は23日の午後船でひとつテンヤ。
もちろん漁安丸。
台風が去った後の海に期待!