フィッシュ・オン!
ゴールデン・ウィークの最終日、漁安丸のイワシ五目で出船。
4日の午後船は動画撮影のために乗船していたが、80㎝超の座布団が2枚も上がったのを目の前で見せつけられたものだから、悔しくてたまらない。
目標の80㎝超えを果たすべく、準備を万端にして乗り込む。
船長の話だと、前日とは潮色が打って変って良くないとのこと。
確かに濁ったような、素人目からしてもあまり芳しくない潮色である。
とは言え、ヒラメは居るはず。
この時期にはまだまだ貴重なイワシを鈎に掛け、海底に送り込む。
すると一流し目から左舷前方に乗っていた親子連れに連続ヒット!
特に小学生くらいの男の子が掛けたヒラメは堂々の60㎝超。
船酔いしながらも頑張って釣り上げた1枚。
最高の思い出になったことだろう。
一度イワシで狙うヒラメの引き込みの釣味を知ってしまったら、もうその魅力からは逃れられない。
少年よ!また近いうち、船の上で再会しよう‼︎
今回の釣行でも左隣にはH先輩が陣取る。
釣りの技術面では船長も一目置くベテランアングラー。
色々と勉強させてもらおうと横目で眺めていると、とにかくバラす。
さりげなく観察しているだけで4〜5回はバラしていたはず。
恐らく、見えないところでは、その倍くらいはバラしていたのでは⁇
しかしバラすのは結果論。
少なくともイワシの存在をヒラメにアピールして、バイトに持ち込んでいるのだから、やっぱり上手いのである。
同じイワシを使っても、アタリすら無いこちらとしては実に羨ましい。
ハリスの長さや太さ、孫鈎の有無、捨糸の長さなど工夫する余地は多々ある。実に、奥が深い。
周りがヒラメを上げているので焦りはあるが、自分のタックルと自作の仕掛けを信じてイワシを海底に送り続ける。
何度かバラし、H先輩と『漁安丸バラシっこ倶楽部』を拝命したが、ついにその瞬間がきた!
竿先から伝わってくる感触は、懐かしいヒラメのアタリそのもの。
イワシを飲み込んで立ち去ろうとした瞬間、大きく引き込まれた竿をゆっくりと持ち上げる。
緩めにドラグを設定しておいたリールが音を立てて糸を出していく。
少しドラグを締め、ゆっくりとラインを巻いていく。
浅場のヒラメなので勢い良く横に走る。
慎重にやりとりをして水面にヒラメを誘導する。
船長にタモ入れをしてもらい、目出度く今季の初ヒラメを釣り上げた。
大きさは56㎝と中型だが、産卵前にたらふくエサを追っているヒラメは分厚い。堂々とした姿である。
刺身、しゃぶしゃぶ、ムニエルと何にしても美味しいヒラメは釣れると純粋に嬉しい。
また、この時期がやってきた。
どこよりも、誰よりも早く手にした1枚。
今年こそ、80㎝超の目標を達成したい。
5月4日に撮影した動画です↓