皆様、お今晩は。1月12日迄ブリヂストン美術館にて開催
されているテーマ展「ウィレム・デ・クーニング展」に
行って参りました。その感想です。
ウィレム・デ・クーニング(1904-1997)は、ジャクソン・
ポロックと並んで、第二次世界大戦後にアメリカで開花し
た、抽象表現主義を先導した画家のひとりとしてその名を
知られています。その作品は、具象と抽象の狭間の表現と、
激しい筆触を特色とします。
本展の核を成すのは、デ・クーニングの有数のコレクショ
ンを誇る、アメリカ合衆国コロラド州を本拠地とするジョ
ン・アンド・キミコ・パワーズ・コレクションからの、1960
年代の女性像を中心とした作品群です。これらの作品はパ
ワーズ夫妻によりリョービ財団に寄贈されています。
画家と親交のあったパワーズ夫妻が収集した作品は、ほと
んど一般には公開されておらず、日本でも公開されたこと
もない、知られざるコレクションと言えましょう。
本展は、これらに日本国内の美術館が所蔵する作品を加え
た油彩・水彩・素描・彫刻、35点で構成されます。これま
で日本でまとめて作品を見る機会のなかった戦後アメリカ
を代表する画家の作品をご堪能ください。

今日は浮き沈みの激しい一日でして、本展覧会は何で去年
の内に観て置かなかったんだ!と後悔する位の熱い展示
でして抽象絵画が苦手な自分ですら、オオッ!と有無を
言わせぬ迫力がありました。
今回の展示室は二部屋だけなんですが、デ・クーニング
初心者の自分にとっては丁度良い塩梅でして一昨年のカイ
ユボット展みたいにほぼ全室埋められてしまうと胸焼け
を起こしかねないので、それに続く石橋コレクションの
中から抽象絵画を厳選して展示してありまして、これが
実に(・∀・)イイ!んです。白髪一雄先生の『白い扇』は
純粋に綺麗と思いましたし、第八室の堂本尚郎とザオ・
ウォーキーがこれまた素晴らしいんですわ。
新収蔵のピエール・スーラージュさまに関しては未だ自
分には解らないですが、観ていて嫌ではないのが重要で
してリニューアル後の展示室で再会の時に解れば良いの
かな?と思っております。
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