ずっと以前、プロレスリング華☆激に練習生として入門した頃から書いていたブログに
道場での練習の記事と同程度くらいに音楽LOVEな記事を書いていたんですが・・・
コミュニティFMラジオ局、コミュニティラジオ天神の開局と同時に
「プロレスラーがナビゲートする音楽番組をやってみないか?」
と、たまたまブログを見てくれていたプロデューサー氏から声をかけていただき、
ラジオ局開局と同時に番組スタート。
以来、早や10数年です。
私は大学を卒業した時から「いずれサラリーマンはやめて独立する」と決めていたんですが・・・
まさかプロレス団体(プロレスリング華☆激)の旗揚げに関わり・・・
いったんプロレス団体から離れたあと、今度はデビューを目指して練習生として入門し、
40歳という年齢でプロデビューできるとは思ってませんでしたね。
そんな経歴を「面白い」と思っていただき、起用してもらえたのではないでしょうか。
あと、私は大学卒業後は長らく広告会社に勤めており、仕事で番組制作にも何度か関わった経験があり、
番組制作の現場を知っていることも関係あったのかも知れませんね。
さてさて、なんとかネタもつきずに番組をやってきたのですが・・・
昨夜は高校生の時によく聴いていた、ローリング・ストーンズのアルバム「刺青の男」から曲をピックアップ。
友達の部屋に遊びに行っていた時、たまたまラジオからこのアルバムが流れたんですよね(当時はラジオ大好き少年でした)。
次の日、学校帰りにレコード屋さんに買いに行きましたよ。
何回も繰り返して聞きましたねぇ。
このアルバム、ちょっといわくつきでして
前作アルバム「エモーショナル・レスキュー」が発売遅延となり、ツアーが延期。
1981年秋からツアーをやる事が決定したけど・・・
アルバム発表から時間が経っていたので新たなアルバムが必要、ということで制作されたアルバムです。
が、当時はバンド内の人間関係があまり良くなかったらしく(主にミックとキースの関係)、新曲を作る余裕がなかったとの事。
が、レコーディング・エンジニアが「過去に録音しているアーカイブを活かせば新作アルバムができる」と主張。
その判断は正しくて、未完成の曲をバンドが仕上げた、このアルバム「刺青の男」は全米ナンバーワンヒット。
過去アーカイブからの楽曲の集まりでもナンバーワンを獲得するところにローリング・ストーンズの凄さがあります。
①ローリング・ストーンズ「リトルT&A」
ボーカルはミック・ジャガーではなく、キース・リチャーズです。
ご機嫌なビートに乗せた、キースのルーズなボーカルがたまりませんね。
②ローリング・ストーンズ「Slave」
昨夜はシングルヒットした「スタート・ミー・アップ」や「友を待つ」ではなく、私が個人的に大好きな曲をオンエアしました。
特にこの曲は大好きでしたね。今でも下手なギターで弾くことがあります。
ボビー・キーズのブロー奏法のサックスソロが最高です。
ロックバンドのサックスはブロー奏法がよく合うのです。
さてさて続いて番組の相方、野村さんがチョイスした曲は・・・
③パブロ・クルーズ「Whatcha gonna do?」
おお「ブルースバカ一代」を自認する野村さんが、70年代A.O.Rですかぁ。
雑誌「ポパイ」「ホットドッグ」世代には懐かしいヒット曲です。
いかにも「ウエストコースト」といった曲です。
演奏がうまいバンドですねぇ。
この曲・・・イントロはなんとなく後期ドゥービィー・ブラザーズ、メロディーはイーグルス、
ボーカルの歌い出しはボズ・スキャッグスではありませんか~。
で、ギターソロは序盤は「ん?ラリー・カールトン?」、途中から「ん?ジェイ・グレイドン?」て感じのプレイです。
ちなみにラリーもジェイのどちらも当時売れっ子だったギタリストで、スタジオミュージシャンとしてもいくつものアルバムの常連だった人たちです。
当時人気だったA.O.Rサウンドをギュッと凝縮したような曲です(中学生当時はそんなことわかりませんでしたが)。
そんなこんなで昨夜もロック世代の40代50代には「おおっ懐かしい」と思っていただけたかと思います。
これからもそんな調子で野村さんと番組をやっていけたらと思っています。
現在はサブスク全盛で・・・イントロを飛ばしたり、ギターソロを飛ばしたり、で曲を聴く若い人が多いとの事。
なんかサビの部分だけ聴いたら、次の曲に行くことが多いとか。
なんともったいない聴き方なんだ!
曲の頭から最後まで通じて、起承転結を味わいながら聞かないなんて!
音楽はイントロから最後の一音まで味わいましょうね。アーティストはそれを期待して曲を創っていると思いますよ。