感動のコルネリア。 | 聰志日記

感動のコルネリア。

こんにちは。


昨日2009年8月2日はエスパニョールにとって歴史的な1日になりました。

今までバルセロナ市から借りて使っていたモンジュイックスタジアムから、エスパニョール専用のスタジアム”コルネリア、プラットスタジアム”にホームスタジアムが替わり、杮落としが行われました。


僕がスタッフの1人として、そのピッチでその杮落としを過ごせた事、そのピッチに日本人の中村選手がプレーしていたこと、そしてその背番号”7”のプレーが大喝采を集めるすばらしいプレーだったこと、相手が僕の大好きなリバプールだったこと。

すべてにおいて、本当に歴史的な1日に立ち会えたこと、鳥肌が治まらなかったあの感動は忘れることはできない思い出になるでしょう。


会場は4万人のサポーターで埋め尽くされ、モンジュイックにはなかったサッカー専用の臨場感と圧迫感が相手には大きなプレッシャーとなり、仲間には誰よりも心強いサポートになるはずです。

この新たなスタジアムでの今シーズンのエスパニョールは昨シーズンとは違った戦いを見せてくれると思っています。

そして大きなもう1つの感動が待っていました。

後半、そのピッチには昨シーズン一緒に戦った選手が3人、トップの選手としてプレーしたのです。

相手はリバプール、僕が一緒に過ごした選手がジェラードをマークしている、1vs1の戦いを繰り広げてるんです。

その感動と喜びは、このクラブにいれる事の大きな誇りでした。


サテライトに上がってから、今まで、スペインリーグ1部とエスパニョールのトップチームが本当に遠い存在に感じていました。

あと1歩のところにトップチームが待っている状況、いつも隣のグランドで練習しているトップチームに行くことがどれだけ難しいかを、何度も実感してきました。

あの感動の昇格から約2ヶ月。

一緒に喜びを分かち合った選手たちは昨日、歴史的な舞台で、世界トップクラスのクラブを相手にデビューを果たしました。

僕の感動が止められなかった以上に、ジョセップは彼らをどんな感動で見届けたのでしょう。

これがサッカーに指導者の最高の喜びの1つだと、これを求めるために、毎日グランドに行くことを確信できた瞬間でした。

4万人のサポーターの中の多くの人はまだ、彼らを知らないかもしれません。

TVで見た多くの人たちもまた、彼らの存在が誰なのかわからないと思います。

そんな若い選手たちは、確実にいろいろな指導者の手によって、そして選手自身の途方もない努力の成果で、この日ピッチに青と白のユニフォームを着て立ちました。

あの瞬間、きっと多くの人が知らない裏で、多くの人が感動していたと思います。


聰志日記




最高のスタジアム、最高の感動、今日の練習は気持ちが入りました。

きっと昨年一緒に戦った選手たちにも、これ以上ない刺激になったでしょう。

そして僕らは明日からフィンランドに遠征に行ってきます。

トップの彼らががんばっている中で、僕らも彼らの次を担う選手を抱えているこの1年、ゆっくりはしていられません。

このフィンランド遠征では、フィンランドの1部のチームとも2試合の練習試合が組まれています。

どんな成長が見られるか、どんな勉強ができるか楽しみです。