会社員時代。
僕はずっと、
人生をコントロールしようとしていた。
予定通りに進めたい。
失敗したくない。
ミスを防ぎたい。
成果を出したい。
評価も上げたい。
だから準備する。
確認する。
対策する。
考える。
また考える。
でも。
現実は思い通りにならない。
顧客は予定外のことを言う。
上司は急に方針を変える。
会議は荒れる。
トラブルも起きる。
そのたびに疲れていた。
なぜなら。
全部コントロールしようとしていたからだ。
ある日。
出張先のホテルで、
サーフィンの映像を見ていた。
朝の情報番組だったと思う。
プロサーファーの特集だった。
大きな波が来る。
選手は乗る。
滑る。
そして波が変わる。
すると方向を変える。
また波が変わる。
また合わせる。
その姿を見ながら思った。
すごいな。
でも。
同時に少し不思議だった。
誰も波と戦っていない。
押し返そうとしない。
止めようともしない。
利用している。
合わせている。
流れを読んでいる。
それだけだった。
後日。
インタビューでその選手が言っていた言葉が印象に残った。
「波には勝てませんから。」
僕は少し笑った。
たしかにそうだ。
人間が海に勝てるわけがない。
だから戦わない。
利用する。
合わせる。
それがプロなんだろう。
帰りの新幹線で、
なぜかその言葉を思い出した。
僕はどうだろう。
ずっと波と戦っていなかったか。
疲れている。
でも頑張る。
眠い。
でも頑張る。
苦しい。
でも頑張る。
不安だ。
でも頑張る。
ずっと逆らっていた。
身体の声にも。
心の声にも。
現実にも。
全部。
波を止めようとしていた。
今振り返ると、
苦しかった理由が少し分かる。
能力が足りなかったわけじゃない。
根性が足りなかったわけでもない。
そもそも戦う相手を間違えていた。
波に勝とうとしていた。
だから疲れた。
だから消耗した。
だから何年経っても楽にならなかった。
もしあの日のサーファーに、
当時の僕の話をしたら、
たぶんこう言うと思う。
「そんなに逆らったら疲れますよ。」
そして。
その通りだったと思う。
PS
昔の僕は、
人生は気合いで押し切るものだと思っていました。
でも後になって、
うまくいっている人ほど、
何かに逆らうのではなく、
何かに乗っていることを知ります。
その考え方を初めて知ったのが、
僕がたまたま読んだ無料のメルマガでした。
もし今、
頑張っているのに空回りしている感覚があるなら。
何かヒントになるかもしれません。
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