月曜日。
6時15分。
目覚ましが鳴る。
目を開ける。
天井が見える。
そして最初に思う。
帰りたい。
まだ家を出ていない。
まだ仕事も始まっていない。
それなのに。
もう帰りたかった。
もちろん、
本当に帰りたいわけじゃない。
会社を辞めたいわけでもない。
仕事が嫌いなわけでもない。
むしろ逆だった。
責任感は強い方だったと思う。
手を抜くのも苦手だった。
任されたことは最後までやる。
そういう人間だった。
でも。
朝だけは違った。
身体が動かない。
気持ちが重い。
布団から出るだけで、
妙にエネルギーを使う。
ようやく起き上がる。
顔を洗う。
着替える。
朝食を食べる。
会社へ向かう。
やることはいつも同じ。
なのに。
毎朝、
小さな絶望から始まる。
電車に乗る。
周りを見る。
みんなスマホを見ている。
みんな普通に見える。
だから思う。
なんで自分だけなんだろう。
なんでこんなにしんどいんだろう。
でも。
その理由は分からない。
体調が悪いわけじゃない。
熱もない。
病院でも異常なしだった。
仕事もできている。
だから結局、
自分の気持ちの問題だと思っていた。
気合いが足りないんだろう。
もっと前向きにならないと。
もっと頑張らないと。
そうやって、
また自分を追い込む。
ある朝。
妻に言われたことがある。
「そんなにつらいなら休めば?」
僕は笑った。
「いや、大丈夫。」
反射的にそう答えた。
でも。
大丈夫じゃなかった。
本当に大丈夫なら、
目覚ましが鳴るたびに憂鬱になったりしない。
月曜日が近づくたびに気分が沈んだりしない。
朝から帰りたいなんて思わない。
でも。
当時の僕は、
それが普通だと思っていた。
社会人なんだから。
みんな頑張っているんだから。
そう思っていた。
今振り返ると、
あの頃の僕は仕事に行きたくなかったわけじゃない。
会社が嫌だったわけでもない。
身体が限界だった。
ただそれだけだった。
でも。
身体の悲鳴よりも、
頭の中の根性論の方が大きかった。
だから聞こえなかった。
ずっと。
何年も。
もしあの頃の僕に会えるなら、
こう聞いてみたい。
「最後に朝から元気だったの、いつ?」
たぶん思い出せないと思う。
僕自身、
思い出せなかったから。
PS
昔の僕は、
朝から疲れているのは気持ちの問題だと思っていました。
でも後になって、
そもそも身体の状態そのものが違っていたことを知ります。
その考え方を知ったのは、
僕がたまたま読んだ無料のメルマガがきっかけでした。
もし今、
朝起きた瞬間から疲れているなら。
昔の僕と同じ勘違いをしているかもしれません。
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