「もっと稼がなきゃ、もっと上に行かなきゃ」
外資系に転職したばかりの頃の僕は、いつも数字に追われ、何かに急き立てられるように生きていました。
年収が上がれば幸せになれる、軍資金が増えれば自由になれる。
そう信じて、常に「次の一手」ばかりを考えていたんです。
けれど、どれだけ口座の数字が増えても、心の中のジリジリとした焦燥感は消えませんでした。
むしろ、失う恐怖のほうが大きくなって、他人の成功を見ては嫉妬し、自分の現状に勝手に絶望する。
そんな僕の耳に、あの28通のメッセージから、こんな言葉が静かに流れ込んできました。
「お金を追いかけているうちは、あなたはお金の奴隷だ。OSがバグり、脳が飢餓状態にある人間は、いくら数字を積み上げても『足りない』という幻覚を見続ける」
スマホを握りしめたまま、深くため息をつきました。
本当にその通りだった。僕は豊かになりたかったわけじゃない。
ただ、自分のOSがガス欠を起こしていて、いつも不安だったから、それを「お金」という数字で埋めようとしていただけだったんです。
だから、いくら注いでもバケツの底から漏れていく。
僕は、お金そのものを追いかけるのをやめました。
代わりに、あのバイブルを片手に、脳の炎症を鎮め、自分自身の心と体を「満たされた状態」に整えることへ、日々の時間を静かに投資していったんです。
お金は1円もかかりません。ただ、自分をメンテナンスする時間を作っただけ。
すると、視界が劇的に変わっていきました。
「奪う」ためのビジネスではなく、目の前のクライアントの課題をクリアな脳で解決することだけに集中できるようになり、結果として、僕の提案は面白いように通るようになったんです。
僕が数字を追いかけるのをやめた途端、なぜか向こうから大きな案件や成果という形で、豊かさが勝手に追いかけてくるようになりました。
お金とは、追いかけるものではなく、整ったOSが社会に価値を提供したあとに、静かに残る「足跡」のようなものでした。
世の中にはいろんなマネーセミナーがあるし、必死に資産運用を勉強するのもその人の自由です。
でも、受け取る側の器(OS)が壊れていたら、どんな富もノイズに変わってしまう。
僕はあの無料の28通を、夜寝る前に少しずつ読み進めただけ。
でも、あのとき「自分のインフラ」を整えることに時間を使えて、本当に救われたなと思っています。
もし、今の働き方にどこか息苦しさを感じているなら、一度自分の「器」を眺めてみるのもいいかもしれません。
【次回予告】 お金への執着が消えると、僕の毎日は驚くほど「シンプル」になりました。
次回、「ミニマリズムの先へ。
OSが整うと、モノも情報も勝手に削ぎ落とされる」。
本当に必要なものだけで満たされる、贅沢な日常について。