先日、白さんと広尾の高級中華のランチに行ってきました。


 カウンターを予約したのですが、客は私と白さんだけ。


 少し変わったお店で、カウンターから厨房が丸見えで、料理している様子がよくわかるようになっています。


 オープンキッチンというのだそうです。


 なぜそんなことを知っているかというと、シェフが教えてくれたから。


 この店、少しおかしいのです。


 一言でいうと、張り切り過ぎです。


 コース料理が始まったときに、カウンター越しに厨房のシェフが、私たちに向かって、わりと大きめの声で挨拶し始めました。


 さとうす様、本日はようこそお越しくださいました。なんちゃらかんちゃら。どうぞ、お楽しみください


 アシスタントの中年のおじさん、そして、恐らく私よりもかなり年上の給仕の紳士も、歓迎の言葉を口にしてます。


 なんというか、いささか大げさな感じがしました。


 料理は美味しかったですが、感嘆するほどではなく。でも、しっかりとサービスしたいという意気込みがあって、気持ちのよいお店でした。


 最後は給仕とシェフがわざわざ店の外まで出てきて、見送ってくれました。


 白さんと私、彼らにはどんな関係に見えたでしょうか。


 西麻布 香宮  

 https://restaurant.ikyu.com/117570/