メッセージを頂いた何人かの読者さんと6月頭ぐらいまでお会いしてました。

 

 そのうち、お一人だけ、会う前に何度もメッセージをやり取りした方がいました。

 

 メッセージの保管期限が切れてしまって、もうメッセージが残っていないのですが、確か4月終わりぐらいにメッセージを頂いた方です。

 

 地方都市に住んでおられたため、お会いできる日は出張しかなく、お会いする予定日が一カ月ほど先だったのです。

 

 会うまでにメッセージを頻繁にやり取りした読者さんは、後にも先にもこの方だけでした。

 

 毎日、最低でも一往復のメッセージのやり取りがあり、私はこの方にだんだん好意が湧いて来て、まだ会ったこともないのに、この人とお付き合いできるようになればいいな、と思い始めていました。

 

 この女性を仮にJさんと呼ぶことにします。

 

 そんなある日、Jさんがご家族とディズニーランドに来ているとのメッセージがありました。宿泊されているホテルまで明記されていて、ご家族が就寝された後の22時過ぎならホテルを抜け出せるとありました。

 

 しかし、あいにく週末だったため、会いに行けませんでした。私の週末は、ザ・パートナーワールドですので。

 

 私は事前に写真交換しないため、Jさんがどんな容姿の方なのか想像するしかなかったのですが、恐らく美人だと予想していました。容姿についての言及が、それまでまったくなかったからです。容姿に自信があるからこそ、何も言わないのだと思ってました。

 

 私の中では美人確定のJさんに会うのを楽しみにしながらも、すでに予定していたブロガーの方とのオフ会や、読者さんからのお誘いをこなす日々が続きました。

 

 私としては、いろいろな方にお会いする機会を大切にしたいと思ってましたし、この段階でJさん一本に決めるほど、彼女を溺愛しているわけではなかったのです。

 

 末永くお付き合いが出来る女性を探したかったので、何人かにお会いして、気に入った方を選びたいと思っていたのですが、これって普通ですよね? 不誠実ですか? 別にいいですよね?

 

 ちなみに、まなみさんにお会いしたのは、Jさんに会う前でしたが、まさかの私の好みドストライクのまなみさんに積極的にアプローチしつつも、まなみさんのパパに立候補するのは、Jさんと会ってから決めようと思うほど、Jさんに興味を持っていました。


 そして、いよいよJさんにお会いする日が近づいてきたとき、彼女とのメッセージのやり取りで、板東英二に似ていますという私の振りに対して、

 

 私は「おかめ納豆」に似てます

 

との返答がありました。

 

 

 

 え? これ?

 

 でも、これなら我慢できそうだと思いました。

 

 おかめ納豆、許容範囲内です

 

 そう答えました。それほどメッセージからにじみ出る彼女の魅力に惹かれていたのです。

 

 その魅力とは、私への好意でした。

 

 何だか俺のこと、好きみたいなんだけど……

 

 もう何十年もモテたことがありませんので、もちろんモテるはずはないと思ってます。ですので、ものすごく警戒心が強いのですが、勘違いではない気がしますし、騙されているような感じもしません。

 

 ただ、私もそんなにおめでたい頭は持っていないつもりでして、会ってもいないのに好きになるはずはなく、ブログを読んでファン的な気持ちなのだろうと推測していました。

 

 そして、遂にJさんと会う日が来ました。待ち合わせは、地方都市の鰻屋でして、私がお店の前の待合用の椅子に座っていると、彼女からメッセージがありました。

 

 伊勢丹の袋を持って、和服で現れるとあります。

 

 和服?

 

 続く……