銀座の街を歩くことを銀ブラといいますが、私のチンさんはまったくぶらぶらしていません。完全に戦闘態勢です。
ただ、痛いのです。注射はびっくりしたものの、全く痛くはなかったのですが、勃起による鈍痛がずっと続いています。
思いっきり格好悪いですが、ちょっと腰を引きつつ、ポケットに手を入れて、チンさんの位置を何度も動かしながら、銀座の街をひょこひょこと歩きます。
(歩くのがつらい……)
カフェで休もうと近くのスタバに入りましたが、1階席は満席。
(階段とか無理!)
スタバの2階席に行くのは諦め、結局、数寄屋橋まで歩いて、昔ドタキャンされた待ち合わせ場所のカフェに入りました。相変わらず、広々としていて混雑していないのでお勧めなのですが、分煙が1階、完全禁煙は2階でした。
(し、試練じゃ……)
階段を上るときに、ズボンにチンさんがこすれるのが嫌なのです。
(こんなのが嫌って、挿入してこすったら、死ぬんじゃないか?)
チンさんの鈍痛と戦いつつ、私は2階の一番奥の端の席に座りました。
座るとかなり楽になりました。
(あ、これなら大丈夫だ)
少し余裕が出た私は、注文を済ませて、周りを見渡しました。P活カップルはいないようです。テーブルを2つ挟んだ右側には外国人観光客のおっさんとお姉ちゃんが座っていますが、彼らはP活ではないはずです。
(さて、ラウンジに行こうかな)
まだ、チンさんはやる気満々です。痛みもかなりおさまってきたというか、慣れてきたので、ラウンジでお相手を見つけようというスケベ心が出てきました。
ぷすっとぶっ刺したのに、何もしないってのは、ひどく損した気分になるのです。
(大人してお手当をもらえなかったときのPJって、こんな気持ちなんじゃ……)
しかし、衝撃の事実が明らかとなるのです。
「ラウンジ、日曜日休みじゃん!」
ラウンジ関係のクレームは、とりあえず、まぁちゃんに入れることにしています。
こうして見ると、ラウンジが休みだと調べがつくまで、20分かかったんだと分かりますね。
ちなみに、病院に行きますLINEは、出かけるときにまぁちゃんとよがさんにしていますが、激かわさんにはしていません。激かわさんには格好つけたいんですよ。
ラウンジに行けないとなったら、しばらく、カフェで経過観察するしかないです。スマホゲームをしながら、たまにズボンに手を入れ、チンさんが90度曲げられるかどうかのチェックです。
おっさんですから、公衆の面前でチンさんいじりしても、屁とも思わないですが、こう何度もズボンに手を入れて、90度チェックをしていると、明らかに変態にしか見えないと思います。
隣の外人カップルが、私の方を見ないようにしているように思えるのですが、気のせいでしょうか。
しばらくすると、柔らかくなってきて、痛みもおさまりました。90度はまだ少しつらかったのですが、もう大丈夫とみて、病院に連絡し、帰宅することにしました。
カフェの1階のレジで、精算しているときにP活カップルを発見。しかも、女性はかなりの美人で、胸が大きいです。
(あれ? 90度くんが……)
チンさん、復活です。
続く
すいません。今日は出社日で、これから会社に行く用意をしないといけないのです。引っ張っているわけではないのです。
続きはまた。