都立高校の入試まであと5か月ほどとなりました。



令和4年2月21日(月曜日)が一般入試
正確には第一次募集及び分割前期の入試日。


もうすでに何回かVもぎやWもぎを受けていると思います。
いわゆる模擬試験というやつです。

結果帳票が返ってくるたび、
「ヤバイ」
「マズイ」
「オワタ」
など、とてもシンプルな感想が聞こえてきます。

出題範囲もある程度わかっていて、
こちらもだいぶ前から
「そろそろ模試が近づいているね」と
アラートを出していたのにもかかわらず…。

早く受験生の目になって欲しいものです。

中には
「ヤッタ」とガッツポーズの生徒も。
「今回はかなり良かった」と満面の笑み。
どれどれ…とよく見れば英語の点数が
今回は50点。
前回の点数は35点…まあ、確かに成長はしている…。

早く受験生の意識になって欲しいものです。

これは私個人の指導経験や
指導している生徒層などの偏りがあるため
あくまでも個人的な体感でしかないのですが、
最近の中学生、
受験を自分事と認識するの、遅い。

かつては、どんなにゆっくりさんでも
部活動がほぼ終わる夏休みくらいからは
「ここからは受験に向けて必死にやるぞ」感があったような気がするのです。

塾の夏期講習の合間を縫って高校の説明会や見学に行き、
休み時間には分厚い高校受験ガイドを開いて
どこの制服がカワイイとか、どの部活動に入りたいとかを語り合い、
過去問はいつからやればいいですかという質問が飛んできたものです。

昨今のコロナ自粛の影響もあるのかもしれませんが、
特に最近の中3生は、夏が終わってもまだ
「志望校?まだわかりません」とか言っている。

わかりません、って何だ?
まだ決め切れていません、ならまだしも。
わかりません?

誰が決めるんじゃーい。
誰が行く高校だーい。
目標決まらないとどこまで走ればいいか、それこそ
わかりません。

「私が中学生のときはもっと早く志望校決めて、
今頃は不安で不安で毎日深夜まで勉強してましたよ」

と、何人かの保護者様。

「○○高校なんて無理に決まってるでしょ」
「せめて△△高校くらいには合格してよね」
「□□高校だと嬉しいなぁ」
「××高校なんでみっともないからやめてね」

どうかそんなことは子どもたちに言わないで欲しい、と願いつつも
あまりにも緊張感がないわが子を見ていると、つい言いたくもなるよね、とも。

自分の進路だから、
徹底的に悩んで欲しいところだけど、
タイミングがちょっと遅い。

塾では中1の段階で、高校入試について話を始めていますが、
学校に行くと周りはまだ「部活最高!」ってな環境で、
誰も高校のことなんか話題にしないそう…。
高校どうするの?なんて口にしようものなら、
「何、優等生アピール?」みたいに言われちゃう。

個人的には、
授業なくてラッキー♪くらいにしか理解されていない
「職業体験」なんぞにかけている時間こそを、
将来について真剣に悩む時間にするなどして
もう少し早くから「高校」を考えるような仕掛けを
ぜひ学校でもしていただきたいものだ、と思うのであります。