【奈落家】日常的心霊体験 ♭3 謎の存在 | 同人的日常

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奈落家のある暮らし

■キャプション
妖しげな怪奇現象と遭遇する奈落家姉弟

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■まえがき

※ 奈落家のいつもの設定確認

・設定は戦国時代なのに、なぜか現代の要素が入る。
(今回は、現代風の道路を車で夜のドライブしています。)

・奈落家の服装は、原作通り。

・(今まであまり明記していませんでしたが、)奈落さんと分身たち皆、生存していて人見城に住んでいる設定です。今回は神楽、神無、白夜の三人で外出していますが。

※ あとがき無し

※ この話は出てくる登場人物は奈落家ですが、内容は筆者とその友人たちの実体験です。筆者と友人たちは劇中に登場する怪奇現象に実際に遭遇しています。それほど怖くはないですが、苦手な方はここで閲覧をお控えください。

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夜のドライブ。
神楽が奈落に借りた愛車ひとみちゃんを走らせていると、助手席の白夜は通り過ぎた道路の右側に赤白青のボーダーの長袖Tシャツを着たかかしのような、低学年の小学生のような、少し大きいお地蔵さんのような何かが立っていたような気がした。
だが、神楽に訊いてみるとそもそもそんなものはいなかったと言う。
後ろの席の神無も、いない…と言う。
普段周りをよく見ている白夜が見間違えるはずがない。
もちろん、神楽も神無も。
おかしい。
その場は怪訝なまま話は終わった。



また車を走らせているととある交差点付近で、一瞬、パトカーのサイレンのような音が小さく聞こえた。
三人全員に聞こえたようだった。
だが、どこにもパトカーはいない。
周りをキョロキョロしながら頭に?マークを浮かべ疑問に思いつつも、そのまま車で行く三人。



食事を買うためスーパーの駐車場に車をとめて店内に入ろうとすると、白夜は入り口付近の低木のてっぺんに木の色をした色褪せた生首が一瞬視界に入ったような気がした。
ハッとなってよく見てみると生首はおらず、普通の低木だった。
首をかしげながら神楽と神無の後に続いてスーパーに入って行く白夜。



それから食事をし、車中泊をして早朝。
帰りは白夜の運転。助手席は神楽。神無はまた後ろ。
人見城に帰ろうと車を走らせていると、他に車の走っていない前方の道路の遠く真ん中に人の細い下半身だけの生物が道を渡っているように一瞬見えた。
白夜は、んっ!?と思ってよく見て車で近づいて行くが、近づくとそこにはもう何もいなかった。その"脚"が道を完全に渡り切って去った様子を見た訳でもない。
神楽と神無に訊いてみるが、神楽は少しうとうとしていて遠くの前方までは見ておらず、神無は後部座席ゆえあまりよくわからなかったと言う。
やはり納得がいかないがそのまま人見城まで車を走らせるしかない白夜。

姉弟の旅は謎ばかり。

おわり