最近明らかに報道・メディアへの発信内容等が、変わってきた事案がある。

 訴訟案件についての扱いだ。

 これまでは、訴訟になれば極力利害関係者にならぬよう、メディアやSNSに取材を受けたとしても、

「その件については、司法の場で決着をみるべく法定代理人に依頼しており、コメントは差し控えさせていただく」

というのが通例であった。

 理由は明白で、手の内をさらけ出すことで公判の行方に不利となる情報を与えぬよう、または判決が出た後、反訴や上告の証拠に使われないように、だ。

 ところが、裁判中の事件についても、原告団の一部が詳細な内容を、例えばSNSで発信するよう事案が発生した。これを法定代理人が許しているのも脇の甘さを感じるが、法定代理人に相談せず原告の判断により流しているのであれば、今後にもたらす影響の度合いが興味深い。

 

 

 

 

  例えば損害賠償を勝ち取れば弁護士費用〜着手金や実費弁償、成功報酬を差し引いた額よりも、もっともっと大切なものが守れる。信用や信頼、正義だ。訴訟が終わり、気が付いたら誰にも相手をされなくなった。そのようなことは、まま、あるのだが。