↑(右)部分入れ歯:自由診療:30万円(左)保険診療:2200円

   

 

 

 矢野口 ファースト歯科院長により施術

↓(左)部分入れ歯:自由診療(右)部分入れ歯:自由診療

 

 

 左下の奥歯を抜歯した。これは、以前から当該奥歯が割れていることが判明しており、痛みが出るのも時間の問題であったからだ。因みに右下奥歯は自歯。さて左下の奥歯を抜歯後、代替歯をどうするか。かなり長考し歯科を3箇所渡り歩いた。そして現在、自由診療の部分入れ歯を使用しているが、2か月間装着してみて、自歯と比肩してい劣らない咀嚼力で定着した。硬い物然り、不具合もほとんど感じない。粘り気のあるものに対しても、当初外れやすさを装着一週間後、修正していただき、外れることは、以後皆無だ。とどのつまり、お伝えしたいことは只一つ。

「自由診療による部分入れ歯の機能は、自歯やインプラントに劣らない」

 しかし、注釈がつく。これは作成した歯科技工士と型や補正等監修した歯科医師の技量にもとづいた自由診療の、ということを、付け加えよう。

 したがって正確に記せば、わたくしが作成していただいた歯科での、という注釈もつく。お断りしておいくが、わたくしは歯科の回し者でもないし、当の院長はわたくしがこの記事を書いていることも、知らない。

 では、今回の経験を記すと、下の奥歯を抜歯することになった場合、十中八九、インプラントを勧められる。そのことわりは、こうだ。

 「インプラントの咀嚼力は、自歯を10とすると10。入れ歯は1程度」

 これは歯科医師によって異なる。三割位と言う歯科医師もいたし、協会のホームページが作成したビデオでは、3~4割と唱っていた。セカンドオピニオンを2箇所お願いしたが、入れ歯対自歯の認識はそのようなものであった。そしてインプラントを勧める。それは、骨に直接入れることによるのであろう。一人の歯科医は、「歯と同様」と説明し、一人の歯科医は「縦の力は自歯と同じだが、横の力には弱い」とデメリットも教えてくれた。が、三名の歯科医師に共通したのは、「インプラントの施術は耐え難いので、部分入れ歯にしたい」と言ったときの、落胆具合だ。一人の歯科医師(外科)は、「入れ歯は技工士が作りますので、ぼくがやる訳ではないので」と宣わった。しかし、この歯科医師は一番良心的な歯科医師であることが後々わかった。この発言も、その実正直な性格が出てしまった所以の発言だったのであろう。では入れ歯がなぜ、自歯のように噛めるかというと、入れ歯を使っているうちに、歯茎が極めて硬くなり、咀嚼にかかる重量に耐えようとする防衛機制が働くがゆえ、である。この歯科医師はそのことを施術前に、教えてくれた。そして、外科が専門であるにも関わらず、その歯茎が硬くなり多少下がることを想定し、自由診療の部分入れ歯を作ってくれたのである。その判断と腕のお陰で、今、自歯と変わらず、快適に食事をとることが出来ているのだ。

 後に調べてみた情報によると、入れ歯の歯科技工の取り分は7割との厚生大臣の告示があるにも関わらす、今ではあってないような取り決めだそうで、それでも歯科技工士の取り分はインプラントより篤いようだ。インプラントにはそのような目安すらない。おそらくは、骨に穴をあける等外科的な処置により、かなりの部分の費用割合が歯科医師の懐に入るのではあるまいか。従って歯科医師からすれば、自分の技量と実入りが反映されている、そんな印象を強く受けた。

 さてさて、入れ歯であるが、実は総入れ歯の母からよく、入れ歯がどれほどのものか、聞かされてきた。母は自由診療で保険診療の総入れ歯をつかまされた経験があり、その後、良心的な歯科医師に出会い、自由診療の総入れ歯を作った訳だが、その入れ歯については、しきりに「自分の歯と同じように、硬いものも噛めるのよ」と度々感嘆していたことを覚えている。だからこそ、「入れ歯はインプラントに圧倒的に劣る」という歯科医師の発言が営業トークだということは良く判っていた。因みにインターネットで検索してみると、自歯の咀嚼力に比して、奥歯の入れ歯咀嚼力は3〜4割が歯科医の定説らしい。啓発動画でも、そう言っている。

 もう一つ、自由診療と保険診療の部分入れ歯の圧倒的な違いは、歯茎にかぶる土台の部分の薄さにつきる。保険診療の部分入れ歯はその厚みのおかげで、発語・発音が不自由になってしまう。活舌が圧倒的に悪くなるため、聞き取りにも支障をきたす。ちょうど自由診療の部分入れ歯が出来るまでの間、研修の講師として6回の講義の内、4回やらなければならず、大変苦労した。しかし最後の2回は快適であった。発語・発音にも支障をきたさないのである。また、金属床のため強度が高く割れる心配が少ない。

 さあ、長くなりましたが、入れ歯はまだまだ、捨てたものではない。特に腕の良いドクターに出会えれば、使用前と比べ劣らない生活をおくることが出来る。ちなみに、インプラントは一本40万円。わたくしの場合、3本×40万円=120万円対30万円也。

 いわずもがなですな。

 大変なコストパフォーマンスであることもやはり、付け加えましょうかね。

 

 

おまけ

 経験として、推奨できる歯科

ファースト歯科:東京都稲城市矢野口 矢野口駅前

東小金井歯科:東京都東町 東小金井駅前

昭和大学歯科病院