結論は、「温室効果ガスを劇的に削減しなければ、効果はない」。
 実際に生活感として届かなければ、いやいや、端的に言えば、人は意識を集中して向けてない事象に対しては、自分の身が傷まなければ、対策を講じない。「暑いですな」
「いや、まいっちゃうよね」
「クーラー切れたら暑くてさ、目が覚めちゃったよ」
「窓開けっ放しなわけにもねえ」
せいぜい、その程度。
 ただし、感じてからでは遅い!という理もまた、真也。既に温暖化についても、後手に回って久しい。
 美しい地球はよくよく目に付き語られる。まるで万人が、競って語る、披瀝する。そのための言動行動も、巷に溢れている。だが、蓋をしちゃうんだよね、今、危機を感じないものには。
 安部公房の「死に急ぐ鯨たち」という珠玉の言葉たちが乱舞するエッセイ集を思い出す。
 人への揶揄なのだけれども。