私は映画界の女性では映画賞の審査員をやれている方です。
「女性審査員の視点も必要」と言われて受けた日刊スポーツや
その他の映画賞に対しても喜んで受けています。
何故なら、男性ばかりの映画賞審査員に、女性の席が出来たなら
それはどんな理由でも増やしていきたいと思っているからです。
映画について解説することも若い時から様々なテレビ局や
ラジオ局で呼ばれて語ってきましたが、何度となく
「若い女性から評論されるのは嫌だ」という男性の権威ある方に言われ
女性ではない映画コメンテーターに交代された経験もあります。
「女性が自分の言葉で語るのはそんなに不快なのか?」
今は随分と緩和されてきている気がしますが、やはりまだまだ
審査員や表舞台に立つ人は男性が選ばれる状況ばかりで
どうしたら女性審査員が増え、どうしたら女性監督が
メジャー映画を撮れるのだろうか、と考え続けました。
映キャン!を立ち上げたのも「男女平等」での対談の面白さを伝えたくて
映画コラムニストの渥美志保さんや朝日新聞の石飛徳樹さん、
映画ジャーナリストの平辻哲也さんと実行しました。
それでもまだまだ映画トークショーは男性ゲスト
関わっている映画賞審査員も男性の方が増える一方で
映キャン!メンバーと話し合い
新しい映画賞を立ち上げることにし、
この度、日本映画を観ている女性ライターや女性記者を
私と渥美さんと含めて30人という審査員が集まりました。
男女平等の時代に女性だけの審査員なんて、と思うかもしれませんが
実際は多くの映画賞が男性審査員が多いので、
日本の映画賞全体と比較すると「女性審査員」比率は100%で
良いのではないか、と皆で話し合い、動き出しました。
その思いを賛同人でもある石飛徳樹さんが映キャン!Facebookに
書いてくれています。
とても嬉しく力強い言葉で
「男性社会の恩恵を受けてきた身」という書き方で
長い映画記者における知見を記してくれました。
願うのは私のその後の世代の人たちがもっと生きやすく
もっと楽しんで好きな仕事を続けられる社会です。
自分の宣伝になりますが、私は著者
「愛の告白100選」の中に書いた
『ストーリー・オブ・マイライフ』のジョーのセリフを
どこかに抱えながら生きて来ました。
↓
結婚をして好きな仕事を続けられる世界を
子どもを産んでも仕事を続けられる環境を
何かを諦めなければいけない状況を
女性だけが持っているのはとても悲しいことだ、
と後世に伝えたいからです。
様々な人達に賛同してもらえたら嬉しく、
審査員30人、賛同人の方々、皆の力が力強い一歩になればと
願っている映キャンメンバーです。