ルポライター杉山春さんと

ポレポレ東中野で上映中の『ほどけそうな、息』でご挨拶が出来た。


以前、講演に参加して、その内容が興味深く、本を読んでいたので

児童相談所の方や杉山さんのような現場取材者の

トークショー付きの上映は嬉しかった。


記事を書いたのでこちら是非↓

それからまだ読んでいなかった書籍

「児童虐待から考える」を手にして読み終えた。


これを読むと

社会からこぼれ落ち、助けを求められない特徴を持った人達が、

事件を起こしてしまうことが多いと気付かされる。


先のことが考えられない、

こうなったらどうなるかという予測がつかない、

子育てが分からないから自己流でやったら命が消えた。


自分がネグレクトを受けて、暴力を受けて生き延びたから

自分の子どもも大丈夫だと思った。


お手本が間違えるとどんどん連鎖は起こる。

悪意がないことだってある。


それを安易に善悪で簡単に割り振りしてはいけない。


加害者が被害者だったことは実は多いのだから。


日本でもそんな映画をどんどん作って欲しい。


その時は、自傷シーンも暴力シーンも、

刺激を求めて再現を的確になんて考えないで欲しい。

大切なのはそこではないのだし、

人によってはフラッシュバックが起こることを予想し。


その場合、監督や脚本家なりの救済方法を描いて欲しい。


救済を描く、命の大切さに気付かされる、映画を生み出して欲しい。


そう考えると『プロミシング・ヤング・ウーマン』って上手い。


強姦シーンも自死シーンも暴力シーンも映されない。

でもちゃんと観客に伝わるんだから。


強姦や自死が引き起こす人生を描く映画のお手本な気がした。