昨日、相方が買って読んでいた漫画。
「きっと今、やっていることが書かれてるよ」
と私に伝えて見せてくれた。
タイザンちさんの「タコピーの原罪」は
ひとりのいじめられっ子が出会った
単純でポジティブな地球外生命体タコピーが
その子を笑顔にしたくて
笑わない原因を調べていくという物語。
人には様々な側面があり
いじめっ子はただ単に悪い子ではない場合もあり
家庭環境も複雑に絡み合っているという社会問題を
可愛らしい絵で子ども達の心の闇を覗き込んだ物語でした。
なんとか笑顔にしたい救いたいと頑張るタコピー
けれど物事には限界があり
人の怒りという執念からどうしても逃げられない。
いっけん、被害者と加害者に見える二人の別の側面を覗いた時
それぞれの苦しみが見えて来るんです。
そして、興奮状態になりアドレナリンが出てしまうと
善悪が見えなくなってしまうのも人間の業。
支配しないこと、愛すること、八つ当たりしないこと
親は子どもを、大人は子どもを支配出来てしまうから
甘やかしすぎても、厳しすぎても、
放置しても、執着してもいけないから
気を付けないといけない。
いじめの連鎖は、弱者となってしまった人が
自分より弱者を見つけた時、
溜まっていた怒りを当ててしまった時に起こる。
それを止めたいならばどうするのがいいのか?
考え、寄り添うことしか出来ないなりに、ずっと模索し
片側だけ見て解釈してはいけないと心に留めている。