「映画解説」

これは永遠のテーマ。


映画ライターになりたい。


映画コメンテーターになりたい。


どうやったらなれるんですか?


と聞かれると書き続けるしかないし

喋り続けるしかないと答えます。


昨日、会っていた編集者の方いわく

誰もがなれるわけではないし

「この人にお願いする意味が存在するのがプロ」

と話していたのだけど

私は長ーく、これらの仕事をしていても

正解が無いと思っているんですよ。


自分自身の文章も正解だとは思わない。


ただ映画感想と映画評論は違うし

そこはもう自分の頭の中の様々な知識や想像から

生み出されるものなんだと思うし。


未だに自分の文章にも解説にも胸を張って誇れるなんて

口が裂けても言えない。


ただ、好きなことが仕事になっている理由は

もしかしたら人よりも少し、探究心があり

もしかしたら人より少し、「なぜ?」「どうして?」が多いのかもしれない。


インタビューもそうだけれど、記事を書くのも感想というより

「なぜこのカット?」「なぜこんなセリフ?」「なぜこのカメラアングル?」

から調べたり、想像を膨らましたり、映画を飛び越え

社会問題を調べ始めたりする。


映画を解読する、というのが映画解説の正式な言葉な気もする。


それが楽しいから続けられ

人からの評価を気にせずに調べたり考えたりして

ぶつぶつ書いたりして仕事に繋がっているのかもしれない

と思った昨日の出来事。


『サマーフィルムにのって』という新作は

まさに映画ファンにはうってつけの考察が出来る

映画知識があると更に文章が書き進められてしまう映画。


そして、私は伊藤万理華さん演じる時代劇映画好き女子高生の姿に

なんだか若かりし頃の自分の裏の顔を見ているようで

泣けて泣けて仕方がなかった。