オンライン試写で観た新作

『SNS 少女たちの10日間』


オーディションで選ばれた12.3歳に見える大人の女性たちが、

少女になりすましてSNSをオープンで使ってみたら

集まる集まるウジャウジャとキモいおじさんおにいさん達。


下心のヒートアップはスプラッターよりグロくて気持ち悪い。


ここで問題となるのは、

そもそも未成年に違法な行為を要求する彼らなのだけど、

実はその先の問題も指摘しているのがお見事だった。


SNSの管理会社は取り締まれないのか?


そしてもう一つ、個人的に大事だと考える

子供たちへの性教育問題。


水着で隠れるところを他人に見せてはいけない、

見せたら自分が損をする、

例えば写真が流出される、

例えば汚い手で触られたら病気になる、

もちろん子供が子供を産んだら育てられるのか?

ということも。


そして今、性犯罪を考えたら

5歳までに教えておくべきだろうと言う専門家の方々も居る。


小学生になり、ひとりで出歩けるようになったらすでに知っておくべき

性のお話し。


私が講演を聞いた時も

日本の教育の遅れについても専門家は嘆いていた。


しかも日本では性行為の同意があれば犯罪にならないとされる年齢が

13歳から、と、とんでもない年齢設定になっている。


13歳の子が、例えば好きな子に迫られてハッキリノーと言えるのか。


13歳で、妊娠したらどうなるかとか

自分の将来において責任を取れるのかとか

あの好奇心旺盛で多感な揺れる年頃にしっかりとした判断なんて

到底出来るわけがない。


13歳で妊娠したらその子の未来はガラガラと崩れていく。


国よ、そこに気付いておくれ。


映画を見ると強く頭を縦に振る。


SNSに潜む恐ろしい闇。


言葉巧みな大人たちの魔の誘い。


いや、SNSだけじゃない。


人間の欲望を抑えられない心理は

ありとあらゆる手を使って忍び寄ってくるから恐ろしい。

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