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ジワジワと涙が湧き上がって来て

ラストのセリフのない行動が映し出されるシーンでは

もう止められないくらいの涙がこぼれ落ちておりました。


無認可だから目をつけられる、それでも彼らの居場所でありたいと誓う人々の姿。


これが実話なんだよな、でもそうだよな、日本も似たようなもんだよな。


重度の自閉症となると、一日中、

誰かが一緒に居ないと危ないことが起こり得る。


家族にだって危害を加えることもあるから

処方された薬を飲んで心を落ち着かせたり

施設での生活になるわけです。


『スペシャルズ!』は

大ヒットを記録した『最強のふたり』のエリック・トレダノ監督とオリヴィエ・ナカシュ監督が

自閉症の人たちとドロップアウトした若者を

支援する団体の人たちと知り合ったことから

彼らの心に強い感銘を受け映画化を誓った

実話の映画化。

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世界的にも活躍するヴァンサン・カッセルを主演に迎え

多くの自閉症の人々や支援する側の若者も映画に起用し

リアリズムにこだわりながら

監督たちらしい愛ある口調で出来事を映像で語っていきます。


『セラヴィ!』で来日した時に、監督インタビューをしたのですが

あの時も『セラヴィ』を映画化した理由は

パリのテロで人々の心が滅入っていたから

笑顔をなって欲しい、人と繋がりの大切さや

音楽は心を穏やかに出来る作用があるから

映画に盛り込んだと言っていたことを今でも覚えています。


ヴァンサン・カッセル演じる主人公のように

そーっと人の心に寄り添い、笑顔で話しかけるような映画作り。


自閉症じゃなくても

近くに自閉症の人が居なくても

『スペシャルズ!』は、多くの人へメッセージを伝えています。


だからフランスでしっかりヒットしたんだろうな。


それは、皮肉にもコロナの今だともっと伝わりやすいはず。


部屋に閉じ込められてばかりいたら

誰の心だって風邪を引いてしまい

ストレスがたまり、世界観が狭まり

人を信じることも出来なくなってしまうということ。


現に、コロナの自粛期間中は、メンタルヘルス系の機関や病院への電話が増え

自粛明けになり、メンタルクリニックへの予約が急増したそうです。


子供なんて如実に変化が現れる。


不安で今までにない行動をしたり、怒鳴ったり。


でも、コロナで外出することも自粛して、と言われる今で出来る事は、、、。


私は、友達にも会えないし、遊びに行けずプンプンしていた娘のストレスをいかに解消するか考え

外をお散歩するやりがいとして

自転車を教えたのですが

そのお陰か、5歳になってすぐに補助輪無しで

スイスイと自転車に乗れるようになりました。


外の空気を吸わないと、身体を動かさないと、

心が病んでいってしまう。


映画でも自閉症の子供たちが、外で思いっきり身体を動かす事で

不安が和らげられ、笑顔になり

興奮して手を上げたりも減っていくんですが

それには人の大きな愛と包み込む優しさがないと成立しない。


コロナでイライラしたり、ついトゲトゲしくなってしまう人は

身体を伸ばしながら緑豊かな公園で、しばらく過ごすと心が落ち着くから。

マスク外してバカ騒ぎは、いかんですよ、コロナの思うツボだから。


そしてコロナになって悲しむのは自分自身だから。


人に優しくありたいですよね、好きな自分になれるように。  


偽善者と言われようと、人から見ても良い行いをしている人間なりたいわっ。


勇気と愛と人の成長を祝うことの大切さを改めて教えてくれた

映画『スペシャルズ! 〜政府が潰そうとした自閉症ケア施設を守った男たちの実話』

に感謝、9/11公開ですよ。

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