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ずーっと唯一好きなこと、映画だけで生きて来て

間違いなく羨ましがられる生き方をしてきたと思うんです。


24歳の頃から番組で映画コメンテーターやら

映画イベントのMCを仕事にして

肩書きは

ラジオでもテレビでも雑誌でも司会でも

多角的に映画を紹介するから

「映画パーソナリティ」ってゆーのにしよう!

と思いついて

この肩書きが浸透したらいいな、と

至るところで、言い続けていたあの頃。


最初の頃は、舐められないようにとか

逆に、失礼のないようにとか

自分らしいってなんだ?とか

色んな声が頭の中で聞こえてきて

ある時、突然、スッと全部消え去ったと思ったら

あっという間に人生の半世紀を迎えてたわけです。


松岡茉優ちゃんが『劇場』リモート舞台挨拶での

VTRで言っていた

「わたしや山﨑賢人くん、

20代の私たちが映画の世界を元気にできるよう

頑張りますから、日本の映画の未来は明るいぞ」

という言葉を聞いて、すごく安心したんです。


そう、コロナが怖くてビクビクして

未来に不安を持たれたらとても悲しい。


私たち大人がやることって

未来を担う若者たち子供たちに

安心して歩んでもらう道を作ることなんだよな

とコロナになってしばらくして

心にストンと落ちてたんですよ。


「日本映画は洋画に比べて残念」

と言う人も居れど、

日本に生まれたんだから

日本で映画に関わる仕事が出来たのだから

これってきっと、何か自分にもやれる事があって

私に、もしやれる事があるのならば

映画を作る人たちの想いを引き出しやすい

声がけを舞台挨拶でしたり

(たまたまタイミングよく

私がこの仕事を始めてしばらくして

映画イベントというものが頻繁に生み出されたんですよね。)


それから、色んな媒体で映画レビューを書ける立場も貰えたのだから

映画の魅力を伝える手伝いになるのかもしれないと。


沢山の出会いを通して映画人の対談番組なんかを作ってみるとかで

「伊藤さとりと映画な仲間たち」やら、その他

諸々の番組や連載を作らせてもらえ

40代になって

日刊スポーツ映画大賞や日本映画プロフェッショナル大賞などの

映画賞の審査員をやれるようになって

日本映画への責任感が更に大きくなっていきました。


是枝裕和監督や行定勲監督がミニシアターで

舞台挨拶をしていた頃に出会い

司会をさせて貰えたりして

やがて、その監督が世界的に認められ、

俳優陣もデビューしたと思ったら

いつの間にか人気俳優や実力を認められる俳優になり

その変化を見つめながら

「日本映画もなかなかやるぞ!」

なんて思っていたりして。


そして、また新しい才能と出会い

若い俳優、若い監督と出会い

「日本映画の未来を担う人々だ」

と嬉しくなったりして。


まるで母心です。


えぇ、まだまだ映画界に大先輩は居るのに(笑)


でも、私のような中堅クラスが、

しっかりと先輩と若手の人々の声を聞き

理解しようと努力していかないと、と最近思うんですよ。


今日は取り止めもなく書いているから

文章がグチャグチャですが

行定勲監督が大切にした

お客さんに映画を届けることを第一優先にし

役者たち、スタッフたちが無念と思わないよう

考え抜いた配信と公開という選択技。


今回の『劇場』での山﨑賢人くんキャスティングなど

若手俳優たちの更なる才能を引き出すことをしたい

という思いが、やけに胸に響いて

私もそうやって人に関われ

私のような仕事をしたいと思う若者たちが

映画を応援する楽しみを知ったら素晴らしいな

と改めて思った夜でした。


日本映画の未来よ、明るくあれ。


魅力をこれでもかってくらい思いっきり出して、

映画の中で輝いて、人々の心を温かくして欲しい

映画って、そんな力があるから

私はずーっと映画に恋しているんですよ。