_var_mobile_Media_DCIM_146APPLE_IMG_6622.HEIC

この二ヶ月間の

幼い娘との激動の日々があと数日で終わるようです。


コロナにより

渋谷の保育園は4月の一週目から休園。


5月31日まで休みという区からのお知らせ。


正直、リモートで仕事しながら子育てなんて

保育園児には無理な話しでして

泣きそうな日々でもありました。


映画の舞台挨拶やインタビューは皆無となり

仕事は「ぴあアプリ」での

映画心理テストや映画レビュー。


「シネマディスカバリーズ」さんの

ZOOMでの監督インタビューと

テープ起こし、記事化、旧作映画レビュー。


マイデジ 「映画が好きすぎて」

Skypeでの映画解説収録。


あとは企画モノで、様々な媒体さんが

有り難くも声をかけてくれたオススメ旧作記事。


有り難かったです、本当に。


二週間に一度のTSUTAYAの店内放送収録。


仕事は確実に減ったものの

仕事をしないと生活は出来ない。
 

こんな事を書いてごめんね、夫くん。


でも、そうなのです。


暇を持て余し、家から出られず

母親がパソコンと向き合っているなんて

子供にとっては意味不明で

邪魔をする、相手にされないと悪さをする

TVを見せれば少しは集中するけれど

見させ過ぎも宜しくない。


身体にわざと絵を描く、トイレの壁紙に絵を描く。


子供の集中力が切れる前に、超特急で原稿を書くのでミスもあったり

人から電話がかかってきたら、電話を変われと騒がれ。


結果、どうしたかと言うと

夜な夜な

子供との付き合い方の勉強を始めました。


チャイルドカウンセラーと

家族療法カウンセラーというものです。


そこで気付かされる

ながら会話や、ながら司令は子供には

「ママは自分のことをちゃんと見ていない」

という判断になり

興味を持って欲しくて悪さをする

というもの。


そして、朝、夕方、身体を激しく動かさないと

エネルギーが有りあまり

グズり、悪夢まで見始めたのでした。


考えたのはトランポリン運動。


それはどんな方法でも良いんですが

うちの場合は

彼女が大好きなアイドルごっこを

トランポリンをステージに見立て

寝る前に行うということ。

激しく跳ねながら歌って踊るので

疲れ果て、頭も揺れでスッキリするので

寝てくれます。


外に出ないとイライラするので

子供が練習中の自転車で

人が少ない公園を探し

追いかけっこやブランコに付き合う。


なにか目的が無いと

ヤル気が起きないのが子供なので

変型バイク(ペダルの着いていない自転車)を買って

上手に足を上げて乗れるようになったら

ペダルを着けてあげると言ったら

この1ヶ月で出来る様になり

今度は、自転車で公園まで行くという目的を作り

ペダルを着けた自転車で練習しながら

希望の公園まで行くようになったら

少し漕げるようになりました。


子育てとは、ちゃんと見る、何かを一緒に生み出す

そして自分が寛げる時間(心のリセットの為)を作る為に

早く寝かせる=発達途中の子供の脳も整理される。


これなんですね。


その為には、料理は手抜きでイイし、お片付けを手伝わせ

料理も教えながら一緒に作ると

好きじゃないものも食べるんだと気付かされ。


だからこそ、思うのです。


頑張り過ぎない。


そして、働きたいならパートナーの助けはマストだし

世の中が、働く女性を応援することが大事だと。


男性の方が説得力あるとか、男性の方が威厳がある

ゲイのかたの方が女性視聴者から嫌われないとか

TVで私のような評論的な仕事の場合、よく言われてきた言葉でした。


ある意味、みんなに失礼。


それは私の外見もあるのかもしれませんが(苦笑)

実際、私がよく読むジャーナリストさんの記事は女性が多く

その説得力は、経験や洞察力はもちろん

なにより上から目線ではない語り口調だからです。


男性の方が説得力ある、という言葉は一体どこから来たのか?

と思うのです。


ジェンダー関係無いですよ、と言いながら

じゃあ、バランスよくコメンテーターを男女

LGBTで並べたらいいのにな、といくつかの番組を見て

思っていたんですよね。


もちろん、専門分野のコメンテーター、というのが一番です。


人の経験、人の体験により、考え方は培われ

様々なモノを感じ取ることが出来るので

私はもっと働く女性、働く母親の言葉が聞きたい。


そこを受け入れる社会になっていったら、とコロナ禍により

強く気付かされました。


子育ては、人の心を育てる、人生で一番大変な試練。


男性にも経験して欲しい。


そうすれば、会話の大切さ、伝えることの難しさに気付くはず。


どんな言葉が自尊心を失わさせ

どんな言葉がヤル気を起こさせるかに気付くはず。


どんな言葉が、その人の心に届く言葉なのか

人とのコミュニケーションで一番大事なことに気付くはず。


別に子供を持つことが大事、と言うんじゃなく

大事なのは、多くの人と向き合って、しっかり語らうことで

使って良い言葉、使ってはいけない言葉を学ぶはず。


誹謗中傷だって、誰かを非難することだって

確実に減るんです。


コロナによって、言葉の大切さに改めて気付かされ

コロナによって、子供と毎日長時間向き合った結果

映画も世界への見え方も、人との関わり方も

変わったことは

実は良かったことでもありました。


沢山の経験で、沢山の努力で、沢山の感情を知って、人は成長する。


だからこそ、どんなことも諦めず挑んで欲しい。


娘が居るからか、特に女の子達に伝えたいのです。