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大林宣彦監督

沢山沢山お世話になりました。


その前に小学生だった私に

日本映画の面白さを教えてくれたのが

『転校生』であり

『時をかける少女』や『さびしんぼう』であり

『HOUSE ハウス』であり

角川映画であり

大林宣彦監督の作品たちでした。


初めてお仕事ご一緒したのは

大林宣彦映画祭というトークショーで

永六輔さんと大林宣彦監督との座談会のMC。


話が終わらす終わらず時間が押し始め

なんとか話しを終結させるべく

合いの手を入れようとしても

お二人は息つく暇なく語り続け

ついに

「大変申し訳ありません、お時間がもう無く」

と恐縮気味に割り込んだら

永六輔さんに

「あなたね、人の話に割り込んじゃダメよ!」

と言われ

大林宣彦監督は、ニコニコしながら

「まあまあ、僕たちはね、話が尽きないんだよ」

と言われたのが最初の出会いでした。


延長時間30分、すごくすごく懐かしい。



それから沢山お世話になった。


最後に直接、お仕事でお会いしたのは

日本映画プロフェッショナル大賞で

満島真之介くんがエスコートしに来て

こう教えてくれました。


「撮影現場を手伝わせて貰ったり

大林宣彦監督には

言葉に言い表せないくらい

お世話になりっぱなしなんですよ!」


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裏で、大林監督と初対面となる

俳優さん達を紹介したりして

瀧内公美さんは緊張気味に

松岡茉優ちゃんは座っている大林監督の

目線に合わせてしゃがんで

「初めまして、松岡茉優と申します」

と丁寧にご挨拶しておりまして。


村上虹郎くんもお父さんの村上淳さんの

話も入れて挨拶したりして。


監督たちもご挨拶して。


お話好きな大林監督の聞き役になったのは

浅野忠信さんで、大林監督の話を目を輝かせて聞き

皆はそれを静かに聞いていて

新旧の映画人が集まる場みたいだな

なんだかスゴイ光景だな

と思ったりしていました。


皆に、「本当のピースサインはコレだよ」

と浅野さんが控室の裏写真でやっている

3本指のピースを教えてくれた愛すべき監督。


ご冥福をお祈りします。


日本映画の魅力を教えてくれた巨匠。

尾道三部作に惚れ込んで

尾道へ行くことを夢見た少女だった私より

感謝を沢山込めて。


大林宣彦監督の特別功労賞

表彰でのプレゼンターは

日プロ審査員でもある

『葬式の名人』の樋口尚文監督。
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